湖北横山岳の山行記録/関西の山の会会員募集「山があるクラブ・U」登山クラブ

山行記録

湖北横山岳(1132m)

2012年8月19(日)晴れ

池田市内176号線ケンタッキー前で、ピックアップしてもらい千里中央で岡村さん、村上さんと合流しました。
 まだ盆休暇の余波で、名古屋、東京方面へ向かう乗用車が多く、京都南から大津の間で名神は渋滞していました。それでも菩提寺PAには予定時間には間に合い、南井、市橋そして田中さんと合流しました。多賀SAも混んでいましたが、皆どこへ行くのかな?ここで弁当などを購入しました。
 木の本ICで下道へ降り、国道303号を杉野方面へ向かう。車窓からは里山の風景と、空がとても美しい。

白谷登山口には10台は停められるスペースがあり、釣り人らしいバンが一台駐車していました。立派な小屋と案内板があり、何年か前にこられた田部井淳子さんの写真入りのポスターが貼られていました。登山届けボックスには上等な紙の立派なガイドマップが用意されていました。
準備を整えたり、ストレッチ体操してから出発しました。白谷の渓流を何回か渡渉しながら登りましたが、陽が注ぎ、沢とは言いながら草いきれもあって暑い。やがて林道に出て、沢に架かっている太鼓橋で初めて休憩する。
 ここから少し登ると経の滝に出る。このきれいな斜瀑の左側のジグザク路はいきなりの急登で足元も不安定で辛い。さらに沢に足をとられそうになりながら注意して細い沢を何回か渡って登り続けると下からは三段目までしか見えないけれど、五段になった五銚子ノ滝に出て、最も大きな二段目の滝の下で休憩する。
 滝の水で喉を潤し、ホッとする。配られた自家製のミニトマトが美味しかった。

    
          経ノ滝                 五銚子ノ滝           五銚子ノ滝でひと休み

 ここからは花の季節には、沢山の花が見られる事を想像しながら、傾斜を増した支稜のつづら折りの路を岩や木の根を掴んでやっとよじ登る。ところどころにロープが下がっている。突然村上さんの声がして、「体調不良の為一人で下って駐車場で待っています。」とのこと、皆びっくり。そう言えば先ほどの滝でも長い間冷たい水で首などを冷やしていました。ひとりで帰すのも心配でしたが、村上さんなら大丈夫だろうということで、下山してもらうこととなりましたが心配でした。

正午も過ぎた12時半、820m地点で昼食とする。菓子やキウリ等が配られる。ブナの森の中、頬にかかる風が気持ちいい。イワウチワが沢山あり、楚々として涼しげなソバナの花がいくつか咲いていました。暑さと急登にめげそうになるけれど、自然に励まされ頑張る。村上さん、どのへんまで下りられたかな?・・・

 「あと300.頑張れ」の標識  うっそう〜! まだぁ〜300.もあるのぉ〜!でも、登るしかない! 後の100mは、短く感じました。
 頂上では沢山のトンボの出迎えを受け頂上はちょっぴり秋の気配。あまり眺望はよくないが、木々の間から琵琶湖を見ることができる。展望台ということかこの場所に不釣合いなプレハブ物置に梯子が掛かっていました。ここでも菓子や果物が配られ元気を回復する。

   
              ソバナ                                  横山岳山頂にて

さて東峰へ出発しようかと立ち上がったとき、「追いつきました。」と言って村上さんが登って来られた。少し休憩したら体調も戻ったそうです。良かった、良かった!すごい精神力、皆驚いていました。
 
 集合写真を撮って東峰に向かいました。ホツツジの咲く稜線はここち良い風が吹き眺望の良さ北東に冠山、濃郷白山、そして蕎麦粒
(ソウムギ)山などの濃越国境、奥美濃の山々、南に金糞山などの湖北の山々、そして西には琵琶湖、余呉湖が望めました。今までの疲れも吹っ飛ぶ感じでした。

  
       琵琶湖、余呉湖を望む           能郷白山、蕎麦粒(ソウムギ)山を望む

 東峰からは色々な草花に目をやりながら下って行くと、気持ちのいい美しいブナの原生林がずっと続きます。ブナ以外の樹木はなく、ブナの純林です。
キソチドリの緑の花が咲いていたり、これも広い範囲で艶のある丸い葉のイワウチワの群落が広がっていました。4月頃はピンクの花に埋まって素晴らしいと思います。


           ブナの純林

 長い急坂が続き滑らない様注意しながら下る。下り疲れた頃、夜這いの水に着く。本当に冷たい水が疲れた体に染み渡る。
 ここからは林道を達成感と心地いい疲労感そして登山の余韻に浸りながら、蝶をみながら、虫の声をききながら、ブラブラ歩く。
17時前白谷登山口へ戻る。ここまで、一人の登山者にも会わないで到着。付近で最後に思いがけない収穫物に一同少し熱くなりました。花の季節に又連れて来て下さい。

車で木の本、古橋の己高庵へ行き入浴。さっぱり 軽くなった気分 あ〜極楽 極楽。しかしよく見れば、ところどころに青アザ発見!
 時間も時間なので多賀ICで近江牛のレストランで夕食を摂った後栗東ICから守山駅へ向かう南井さん 市橋さん 田中さんと別れる千里中央で村上さん 岡村さんと別れ、私は池田で降ろしていただきました。

運転をされた方々には長時間の運転お疲れ様でした。皆様今日は、本当に有り難うございました。又、今度ご一緒出来る日を楽しみにしています。 (白柳)

参加者 7
名 会員(南井、市橋、岡村、清水、白柳、田中、村上)

コースタイム

千里中央    7:45
吹田IC     8:00
菩提寺PA    8:40/8:45
多賀SA     9:05/9:20
木の本IC 9:45
白谷登山口(260m) 10:10/10:30
林道、太鼓橋  11:05/11:15
経ノ滝     11:20/11:25
五銚子ノ滝   11:50/12:05
昼食(820m)      12:30/12:50
横山岳頂上(1132m)   13:40/14:15
東峰      14:40/14:45
夜這ノ水    15:10/15:30
白谷登山口(260m)   16:50/17:05
古橋 己高庵入浴  17:20/18:30
木の本IC 18:45
多賀SA 19:10/19:50
菩提寺PA 20:10
吹田IC     20:50
千里中央 21:05


歩行距離 9.5km、累積登高 997m 累積下降 999m



                横山岳トラック地図
この背景地図等データは、国土地理院の電子国土Webシステムから配信されたものである。                        

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