天王山~釈迦岳山行記録/関西の山の会会員募集「山があるクラブ・Ⅱ」登山クラブ

山行記録

天王山(270m)~釈迦岳(631m)山行記録

2017年1月22日(日) 曇り

 天王山(てんのうざん)は、京都府乙訓郡大山崎町の山。 西側の山腹を、摂津国(現在の大阪府)と山城国(現在の京都府)の国境がよぎる。山名は、中腹に牛頭天王を祀る山崎天王社(現自玉手祭来酒解神社)があることに由来する。古来戦略上の要地として争奪の舞台となり山城も築かれた。なかでも、天正10年(1582年)6月に織田信長を討った明智光秀とその仇討ちを果たそうとする羽柴秀吉が戦った山崎の戦いでは、この山を制した方が天下を取ることになるとして「天下分け目の天王山」という言葉のもととなった。
 釈迦岳は、京都府と大阪府、詳しくは 京都府京都市西京区にある大阪府三島郡島本町の境界にある山で標高631mである。釈迦岳はポンポン山に隣接する島本町で唯一三角点ピークである。

 JR
山崎駅から京都方向に戻り、JR線を潜り抜ける。天王山への登山口と記載された石の柱を確認する。大念寺を右手に進み、宝積寺山門にでる。この仁王門には大黒天と書かれた大きな提灯、仁王さんが左右に構えている。聖武天皇勅願所と書かれた大きな石柱が目を引く。石段を上がると17烈士の石碑、三重塔が目を引く。本堂で参拝、池の横を通り、金網のフェンス横を進む。山道の始まりである。

 しばらくで展望台に着く。グループと入れ替わる形で景色をみる。羽柴軍と明智軍の布陣図があり、合戦の陣形を確認しながら眺望を楽しむ。天王山の合戦場跡は、豊臣秀吉軍と明智光秀軍が戦った古戦場である。山頂直前には酒解(さかとけ)神社があり、本殿、神輿庫そして神輿が国の重要文化財に指定されている。梅雨時には、アジサイが咲く。ここでも少しばかり参拝し、説明表示を撮影する。樹林帯を進むとしばらくで天王山山頂に着く。秀吉が築いた山崎城の跡が残っている。結構広々とした広場になっており、休みとあって登山客も多い。

   
天王山登山口    宝積寺の三重塔 
     
酒解神社の神輿庫 (重文)    天王山山頂 広場になっている 

 記念写真を撮り、少し戻った格好で下り道を進む。整備された竹林の中に道がしばらく続く。有名なタケノコ産地だだけあって、整備状況に驚かされる。柳谷まで1.3㎞と書かれた分岐に出る。ベンチもあり、ハイキング地図が書かかれている。10分強で車道に下る。このあたりから雪もしっかりと残っている。車道を左手に坂を登る。しばらくで柳谷観音第二駐車場に着く。これから登ろうとする人が車で支度をしている。駐車場から見る風景を思いだした。前回は、ここから更に車道を進み、柳谷観音揚谷寺に参拝した。先ほどの登山者に道を確認後、「ハイカーはフェンスを戻すように」と書かれた柵を開け、しばらく行くと、西山古道と表示され、左、善峯寺・ポンポン山、右、立石橋、光明寺寺の表示が出てくる。

   
十方山分岐    柳谷観音近くの路に作られた獣よけのネットと出入り口 

   左手に進む。更に道が分かれるが、表示に沿って、狭い沢筋を下っていく。分岐風なところも出るが、道なりに進む。谷を渡り、雪の残った足元に気をつけながら行くと、谷が分かれ、「こもれび広場」と書かれた木のないちょっとした広場に出る。78分である。ここからは登りが続く。やがて尾根筋を登るような格好になり、足元にはシダ類の緑に覆われる。やがて、T字に分かれ、善峯寺と立石橋方向(奥海印寺)の表示が出る。道標に従い、進むがやがて昼時間も30分をまわるようになり、鉄塔下を過ぎ、ゴルフ場のフェンス横を歩きながら昼食場所を探す。足元は落ち葉が敷き詰められているが、雪の降った後だけに湿っている。枯れ木がある比較的良い場所を見つけ、お湯を沸かし昼食時間とする。コーヒーも楽しみ、寒いながら40分の時間を取る。

ベニーカントリークラブ最奥部 

 昼食後、しばらく登ったところで広い林道に出る。足元は雪道で、しばらくで峠に出る。辺りはスギ林である。十字路となっており、ベンチもある。表示には、大沢、新谷観音(西山古道)、善峯寺とそれぞれの表示がある。表示には出ていない、スギ林にある比較的細い道の踏み跡をたどり進む。

 25分ほどでって、善峯寺分岐、しばらくで大沢分岐、しばらくで釈迦岳の山頂に出る。途中から曇り空、遠方の視界もなくなり、粉雪が舞っている。山頂の部分は切り開かれているが、周りは雑木林で視界はない。案内の文字は殆んど消え、壊れかけの古いベンチが置かれているが雪で覆われている。写真だけを撮って、当初のポンポン山から神峰寺のルートをあきらめ、善峯寺に出ることにした。

   
410mの峠 東の奥海印寺と西の大沢を結ぶ
正面は天王山への路 
  釈迦岳(630m)頂上
     
釈迦岳南の善峰寺への分岐    善峰寺への路 

      山行の後、総会もあることから、途中から変更を決めていた。善峯寺分岐に戻り、雪の急坂を慎重に下る。1㎞余ののスギ林の道である。最後の谷沿いからは、善峯寺と右手に長岡京市やその奥に山並みが美しい。

 
立派な善峰寺の伽藍が見えてくる 春は桜の名所 


 善峯寺では、期待したバスが冬季にはなく、さらに先の十輪寺バス停まで歩く。向日町駅行きのバスは出たところで、40分以上も後になっている。灰方まで歩くことにしたが、結局、灰方で乗車したバスは、同じバスになってしまった。冬時のバスには注意が必要である。JR向日町駅に出て総会を開き、2017年度の方針を決めた。 JR宝殿南口バス停前に集合して、鹿嶋行きバスに乗車する。 (文 南井)


コースタイム

JR山崎駅(20m) 9:25
宝積寺(80m) 9:50
酒解神社(220m) 10:20 所要時間 6:45
天王山(290m) 10:30/10:35 JR山崎駅~灰方バス停
十方山分岐(300m) 11:00 歩行時間 5:35
小倉神社分岐(290m) 11:03 休憩時間 1:10
浄土寺方面への峠道(189m) 11:20 測定機器 Garmin スマホ
府道柳谷線(180m) 11:25 ソフト ジオグラフィカ
柳谷観音第2駐車場(210m) 11:35 測定点数 1636 731
金網ゲート2個(230m) 11:40 歩行距離 15.69km 14.2km
谷 こもれび広場(180m) 11:50 累積登高 1,128m 1,025m
送電線下(340m) 12:35 累積下降 1063m 980m
ベニーCC北辺外(380m) 12:40/13:20
昼食
峠 十字路(410m) 13:35
善峰寺分岐(570m) 14:00
大沢分岐(600m) 14:05
釈迦岳(630.8m) 14:10/14:20
大沢分岐(600m) 14:25
善峰寺分岐(570m) 14:30
善峰寺(300m) 15:05/15:15
十輪寺バス停(100m) 15:40/15:45
灰方バス停(70m) バス利用 16:10/16:36
JR向日町駅 17:00/18:56
総会

 
天王山~釈迦岳トラック地図1 
 
天王山~釈迦岳トラック地図21  

参加者    会員5名(南井、清水、深尾、村上、山岡)

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