鈴鹿山脈,鈴北岳,御池岳の山行記録/関西の山の会会員募集「山があるクラブ・U」登山クラブ

山行記録

鈴鹿山脈 鈴北岳、御池岳  フクジュソウ鑑賞

2011年4月9日(土) 雨のち曇り、時々晴れ

週間天気予報では降水確率が高く中止も考えたが、前日の予報では昼から晴れるとのことだったので、天気次第ということで予定通り8時に近鉄竹田駅に集合した。前日からの雨がまだ続いていたが、これも屋久島の練習とみんな明るい。

8時15分、出発し、京都南ICから名神高速道路を走り、彦根ICで降りた。途中、多賀SAで休憩を取り、清水さんから鳥のから揚げとフライドポテトをご馳走になった。高速道路を降りた後は306号線で登山口がある鞍掛トンネルを目指す。

鞍掛トンネル西側の登山者用駐車場に着くと既に11時前だったが、天気が悪かったせいか、車は一台も停まっていなかった。霧雨のような雨が降っていたので、レインウェア、スパッツ、ザックカバーを着けて登り始めた。

最初は杉の木が茂る山道で、急な登りが続きしんどい。所々に雪が残っている所も見えた。歩き始めて30分で鞍掛峠に到着し、ここで休憩を取った。峠には小さなお地蔵様が祭られていた。鈴北岳を目指し、ここからは県境の尾根を歩く。途中、送電鉄塔の下をくぐるところもあった。三重県と滋賀県の県境のため、中部電力と関西電力の境目でもあるらしい。地面を見ると、緑色の片栗の葉やコバイケイソウが所々に顔を出していて、春の訪れを感じた。しかし登るにつれ残雪が多く、ついには雪の上を歩くことになり、足が取られ、雪が無いところも雪解け水で地面がぬかるんでいて、歩きにくい。

鈴北岳山頂に到着するも、ガスで景色は何も見えず、しかも風が冷たいので、そうそう再び歩き始める。鈴北岳西側斜面に福寿草の自生地が広がっており、最初の計画では次にそこを目指す予定だったが、雨で天気が悪く、花が開いていないので、午後から晴れることを期待して、まず先に御池岳を目指す。

しばらく歩くと、日本庭園と呼ばれる、石灰岩やドリーネが点在し一面に苔が生えた台地に出た。これまでの景色とは大きく変わり、山の中にいる事がまるで嘘のように感じられる。苔が生えた登山道は絨毯の上を歩いているようで、雪道に悪戦苦闘した後には本当に歩きやすい。日本庭園を過ぎると、残雪のために登山道が分かり辛く、途中で少し道を外れてしまったが、清水さんのGPSのお陰で無事に御池岳山頂に到着した。山頂はあまり広くなかったが、他に登山者がいなかったのでレジャーシートを広げて昼食にした。参加者から味噌ラーメンとコーヒーとイチゴ、そしてリンゴがふるまわれた。

   
         御池岳手前のファンタジックな起伏                  鈴北岳下の日本庭園の石灰岩のカレーン群と御池岳 

 鈴北岳を下った頃ぐらいから雨も上がり、昼食の後は福寿草が咲いていることを願って、再び鈴北岳山頂を通り、鈴北岳の西側斜面に広がる福寿草自生地を目指す。雪の斜面を下り、日本庭園を過ぎ、再び鈴北岳山頂に出ると、午前中とは違い、ガスが晴れて見晴らしが良くなっていた。ここで福井から来たという登山者に福寿草が一面に咲いていたと教えてもらい、スケッチブックも見せてもらった。これで一気に期待が高まり、西の斜面を少し下ると、本当に福寿草があちらこちらから顔を出し黄色い可愛い花を咲かせていた。足の踏み場に困るほど咲いており、こんなにたくさん咲いていることに驚いた。ここでしばらく写真を撮ったりして休憩した。

   
            フクジュソウの群落                                   フクジュソウ

 再び鈴北岳まで戻り、朝と同じコースを下山した。鞍掛峠では、背後に藤原岳が見えており、藤原岳をバックに記念撮影をした。
 下山後には再び暖かい飲み物を入れて、疲れをほぐした後、帰路についた。

念願の福寿草も見ることができ、予想外の残雪も満喫し、楽しいハイクとなった。(辰己)


          鞍掛峠へ下る 左遠方は霊仙山


参加者 4名

 
コースタイム

京都竹田駅  08:15 
多賀SA  09:15/09:30 
鞍掛トンネル 10:45/10:50 
鞍掛峠  11:20/11:25 
鈴北岳  12:00/12:05 
御池岳 昼食 13:00/13:50 
鈴北岳  14:30/14:35 
福寿草自生地 休憩、写真撮影 14:50/15:15 
鈴北岳  15:35 
鞍掛峠  16:35/16:40 
鞍掛トンネルコーヒータイム  16:55/17:25 
多賀SA  17:40/18:10 
京都十条駅  19:20 


徒歩距離 約10.5km




             鈴北岳、御池岳トラック地図
この背景地図等データは、国土地理院の電子国土Webシステムから配信されたものである。

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