六甲 摩耶山山行記録/関西の山の会会員募集「山があるクラブ・Ⅱ」登山クラブ

山行記録

六甲 摩耶山(717m) 

2014年1月12日(日) 晴れ時々曇り
 JR三ノ宮駅に集合し新神戸駅の北側から布引谷に向かって登る。 

ストレートに落ちる雌滝、次は折線をつくり優雅に美しく白っぽい岩の間を落ちる雄滝。その様は銀色の薄い布を被った女人にも見えるが雄滝だ。上に目を移すと木々間の小さな隙間の青い空にロープウエイの赤い箱が可愛らしく動いている。平安の昔から歌詠みに親しまれた滝なので歌が刻まれた石碑がいくつかある。詠み人の一人、藤原定家は千年後の人に読まれる事も想定内だったのだろうか。今も変わらず心をうつ。 

 滝山城跡への蔓で装飾した猿のかずら橋をみて、さらに進むと布引貯水池の堰堤が現れる。城壁石積みの様に造られ美しい。湖は静かに佇んでいるが、なにせ国の重要文化財に指定されているので説明案内放送が賑やかに響いている。貯水池を走る断層の説明板があり、場所を確認する。

カメラを向けられるのが苦手なイノシシの親子を見て市ケ原、トエンティクロスコースに入る。堰堤工事の為に余儀なく鉄板の階段を登り降りする高巻きがあったり、飛び石歩きの渡渉があったり、粗末な木組みの橋を渡ったりを繰り返すうちに広い道の山陽自然歩道に入る。

     
布引ノ滝 雄滝(落差44m)     五本松ダム 明治33年に建築 神戸市の水源とし
て今なお現役
     
 ここでも4匹の仔連れの母猪    トェンティクロスはいくつものこうした渡渉点がある
     
 シェール道を行く  

 途中から左の分岐をとりシェール道に進むとやがて穂高湖が足元に見えてくる。シエール槍(640m)の登山口がある。疲れているのに見れば登りたくなる。という訳で登った。山頂は岩場で、眼下に穂高湖、北東に六甲山牧場のコバルトブルーと赤の屋根、西に新穂高岳(648m)、見える町並みは三宮あたりか、360度の展望がある、さすがに独立峰だ。 

穂高湖で風を避けて昼食とする。小さな石を投げても割れない厚さの氷が張っていてとにかく寒い。

     
 シェール槍から穂高湖を見下ろす    氷の張った穂高湖

 一度ドライブウエイに出てからまた縦走路を登り、摩耶別山(717m)に登り、アゴニー坂を経て摩耶山掬星台に着く。展望台から眼下を眺めるが冬なのになぜか霞んで展望がきかない。残念だ。

ロープウエイの西側を通り下ると旧天上寺跡の広場に着く。大火で消失して史跡公園になっている。火の粉で焼けた杉の大木が幹を残している。旧山門は残っているがロープが張られ近くで見ることができない。

 長い石段を下る。在りし日、多くの参拝者が息をきらしながら登ってくる姿が目に浮かぶ。丁石が所々に歯抜けだが立っている。上から下るにつれ数が多くなるようだ。 

急坂の上野道を下り、阪急王寺駅で1人別れJR灘駅に無事にゴールする。(村上) 

     
掬星台で一休み     旧天上寺跡の大杉 幹周り8m、昭和51年の寺の
炎上時に火を浴びて弱り枯死した

参加者 会員4名(清水、白柳、南井、村上)

コースタイム

JR灘駅 8:10/8:15
新神戸駅 8:35/8:40
布引の滝雌滝 8:45/8:55
布引の滝雄滝 9:05/9:10
五本松ダム 9:35
桜茶屋 10:00/10:05
長谷池、野鳥ノ森への分岐 11:03/11:09
桜谷分岐 11:43
徳川道分岐 11:45
シェール槍往復、休憩 12:25/12:45
穂高湖、昼食 12:55/13:30
杣谷峠 13:30/13:40
摩耶別山(717m) 13:55
掬星台(きくせいだい) 14:10/14:25
天上寺跡 14:40
天上寺山門 14:55 行動時間 8:00
摩耶山ケーブル山麓駅西 15:40 歩行時間 6:25
阪急王寺駅 16:00 歩行距離 19:77km
JR灘駅 16:15 累積登高標高 1543m

 
         六甲 摩耶山トラック地図

この背景地図等データは、国土地理院の電子国土Webシステムから配信されたものである。

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