摂津 ポンポン山(個人)山行記録/関西の山の会会員募集「山があるクラブ・Ⅱ」登山クラブ

山行記録

摂津 ポンポン山(678.8m)

2023年2月22日(水) 曇り後快晴
 里も三寒四温と言った感じになってきて、山へも割と気軽に足を向けることができるようになった。

 2月12日の綿向山の後、梅川さんから17日にポンポン山に福寿草を見に行ったことを聞いた。2月、家の庭でもようやく花が開いてまだ日数も経っていないのに、山の中で咲いているのが不思議でその場を見てみた訪ねたくなった、大阪地区の会員に声をかけたところ、白柳さんが手を上げてくれた。

 登山口は山の北側の京都市立大原野森林公園だ。京都からも大阪からもアクセスしにくいところだ。新名神高速道路に箕面とどろみICから入り、ひと区間、茨木千提寺ICで降りて大阪府道43号そして京都府道733号を走る。1.5車線もある山間道路で気楽とはいかない。

 森林公園の入口はヘアピンそして橋。ヘアピンの頂点に車の進入制限の逆U字のスチール管が両側から路を狭めていて、中、大型車両は非常に入りにくい。切り返しで苦労した。 駐車場は昨夜の降雪でぬかるんでいた。天気予報では晴れることになっていたが、曇り空で気温も上がってこない。

 公園の事務所兼案内所そしてトイレは50m先の高台にある。女性の担当者とボランティアの男性そしてその仲間らしい人達がいた。福寿草自生地の場所とコースについて聞くと、竈ヶ谷コースを登る方がおもしろそうなのでその気になって出発する。

 高槻市に流れ下る芥川の支流、出灰!いずりは)川のそのまた支流の右岸を400m行くと、対岸にスチールのハシゴが立られていた。ここが竈ヶ谷の入口かも知れないと思ったが、川中のいくつかの石はわずかに水面から頭を出しているだけだ。もしかして徒渉点とはこことは違うのかとさらに行くと木の橋を渡って別の沢に入り、すぐに右の尾根筋に向かって行った。

 
京都市 大原野森林公園事務所・案内所    出灰川支流 芥川となって高槻へ下る 

 さらに行くと出灰へ向かう路と左のやせ尾根へ登る山道の分岐点に出る。詳しい地図や標識(No21)もあって、ここが西尾根コースの入口であることを確認できた。

 竈ヶ谷へ戻るには、足を濡らすことになるので、このまま西尾根コースを登り、福寿草自生地へは尾根の分岐点から降りることにした。

 はじめ少し急な登りだったが、やがて緩やかな登り路が南に向かっていた。周りはコナラの林ですっかり葉を落として、その上に積もる雪が少しずつ厚くなっていった。曇り空で、寒い山路だった。 途中の標識の数字表示はおよそ100m毎に1増えてゆく。またポンポン山方面にリョウブの丘まで何kmと書いた標識も立っているが、この丘がどこを指すのか分からない。

 
 出灰方面分岐点(標識No21)    出灰方面分岐点の詳細地図
     
西尾根コース 緩やかな登山道    

 表示左前方に少し小高い円頂らしいのが見えて、これがリョウブの丘か、それとも地図上の954mピークかと、気を入れて登ると、落葉樹林の平らな頂稜となっていて、福寿草自生地と竈ヶ谷へ下る路の分岐点(標識No28)があった。594mピークの200m手前だ。

 雪の中に黒くつけられた踏み跡をたどり、谷に標高差にして50m降ると、テントが張られていて受付役のボランティア2名がいて、探勝者は記帳する。

 左側の刈り込まれた北東向き斜面も自生地らしいが、日当たりも少ないのか雪が深く覆っていて株やつぼみもほとんど見られない。正面の巾38m’奥行き10mほどの刈込みは東南向きで雪も少なく、黄色いつぼみがあちこちに見える。しかし陽も刺さず、気温も低いためか、花弁も凍えていて、本来の黄金色の輝きは見られない。期待を裏切られた感じで、仕方なくそうした花を撮影する。

 その頃、空が明るくなってきた。しかし青空が覗くまで至ってない。この後の好天を期待して、山頂を往復してから再度訪問することにする。

 
西尾根コースと竈ヶ谷コースの合流点(標識No30)) 福寿草自生地には
ここを標高差50mほど下る 
  自生地の案内所のテント ボランティアがいて記帳をする
 
 雪を株ッて蕾も固い   凍えた花

 尾根の分岐点に戻り、ポンポン山へ向かう。594mピークを過ぎて200m行った平地で左に休憩のテーブルやベンチがあるところが「リョウブの丘」と記されていた。初夏にはリョウブの白い花が頭上を飾るのだろうか。水平な路を進み、やがてポンポン山の頂に近づいたところで登り勾配となり、アセビの間を行く。出灰からの路を合わせるとすぐに山頂に飛び出す。

 平日にもかかわらず、絶えず登山者が行き交い、休憩を取っている。ほとんどが、高槻市あるいは釈迦岳方面からだ。

 南西から東にかけての展望はきくが、ほ北側の展望はない。いつの間にかてんこうもよくなり、雲ひとつない空になった。大阪方面はもやっていて、淀川が光っている以外ははっきりしない。東は京都市南部、そして大津市、琵琶湖南部そして湖東の三上山(近江富士)も見えた。

 ゆっくりと昼食を取り、帰路に着く。後から北側から登ってくる人に福寿草の咲き具合を聞くと、きれいに咲いているとのこと。期待していた通りになったと気持を抑えながら、山路を降る。

     
木の幹や枝に着いた雪   ポンポン山山頂からの京都市南部と大津、琵琶湖そして三上山方面
     
山頂で    リョウブの丘(標識No30) 

 自生地に入る分岐点の雪はわずか2時間足らずの間に10cmから5cmへと減っていた。自生地の正面の斜面には雪は消えて点々と黄金色が広がっていた。近くに寄ってみるとどの株もきれいに花弁を広げている。谷間で寒風に曝されず、南東向きで日当たりもよく、暖かなこの斜面だからこそ、2月半ばでも開花するのだと納得できた。

 
東南向き斜面は雪もすっかり消えて花が開いている    福寿草の花
 
福寿草の花   福寿草の花
 
福寿草の花    福寿草の花 

 西尾根に戻り、森林公園へと歩きやすい路を降る。

 

 森林公園から池田への帰路は芥川沿いに高槻市に出て、国道171号を走った。高槻市内が混雑していて、思ったよりじかんがかかった。

 往路は高速道路使用で1時間20分に対し、帰路は下道のみで1時間40分を要した。 (文 清水)

コースタイム

大原野森林公園駐車場(370m) 9:30 池田 8:10
公園事務所・案内所(375m) 9:35/9:50 箕面とどろみIC 8:25
出灰川木橋(370m) 10:00 茨木千提寺IC 8:35
出灰方面分岐(460m) 10:15/10:20 大阪府道43号、京都府道733号
竈ヶ谷(福寿草自生地)方面分岐(593m) 11:05 大原野森林公園駐車場(370m) 9:30
自生地案内所(550m) 11:10/11:15 59km 1:20
福寿草自生地(550m9 11:15/11:30
竈ヶ谷(福寿草自生地)方面分岐(593m) 11:35 大原野森林公園駐車場(370m) 14:35
594mピーク 11:40 大阪府道6号
リョウブの丘(660m) 11:50 高槻市今城町  15:35
出灰方面分岐(650m) 12:00 国道17号
ポンポン山山頂(678.8m) 12:05/12:45 池田 16:25
リョウブの丘(660m) 13:00    49km 1:50
竈ヶ谷(福寿草自生地)方面分岐(593m) 13:10
福寿草自生地(550m9 13:15/13:30
竈ヶ谷(福寿草自生地)方面分岐(593m) 13:35 出発~帰着までの時間 4:30
出灰方面分岐(460m) 14:00 歩行時間 3:10
公園事務所・案内所(375m) 14::20/14:25 休憩時間 1:20
大原野森林公園駐車場(370m) 14:30/14:35 歩行距離 7.29km
累積登高、下降 585m
測定点数 0:00
測定計器 スマホ
ソフト ジオグラフィカ

摂津 ポンポン山トラック地図

参加者    会員2名清水、白柳)


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