摂津 釈迦岳、ポンポン山山行記録/関西の山の会会員募集「山があるクラブ・Ⅱ」登山クラブ

山行記録

摂津 釈迦岳(630.9m) ポンポン山(678.8m)

20211212(曇り)

JR向日町駅に遅れもなく、全員集合して、予定の善峰寺行きバスに乗り込む。
 すぐに他のいくつかの登山パーティが乗り込んできて、立ち席客で通路も一杯の状態でバスは走り出す。

 善峰寺のバス停で用意を整えて、出発する。寺の下の車道を行き、道が右後ろの寺内にカーブするところで左の流れにかかる木の橋を渡り、左手の一直線の路を登ると左手下に善峰寺の幾つものお堂等が見下ろせた。しっとりとしたもみじの紅葉も残っていて、彩りを添えていた。この路は20171月に天王山から釈迦岳へ登り、下った路だ。

     
善峰寺のバス停から登山口へ向けて出発   登山道から善峰寺を見下ろす 
   
 カエデの紅葉   尾根筋に入ってひと休み 

 すぐに分岐に出て、ここで衣類を一枚脱いで右手の釈迦岳への路を取る。傾斜も出てきて、標高400m地点で沢筋を終えて、左の尾根筋に登る。

左手そして前方の釈迦岳方面の展望も得られるようになる。

南の谷筋が突き上げた場所では一面の杉や桧が北向きに倒された様を目にする。20189月の台風21号の被害らしい。

また灌木林に入って、大沢方面の分岐点(119番通報位置番号A-8 以下同じ)を過ぎるとすぐに釈迦岳の山頂に着く。暗い林の中の山名の標柱、と(A-10)の表示版、そして丸太のベンチがあるだけの頂で展望は全く無い。

集合写真を撮って、早々にポンポン山に向かって歩き出す。途中送電線が、稜線の路に並行して走っている。2番目の鉄塔(A-11)が北の杉谷からのコースの合流点だ。これからポンポン山~神峰山口までの下り路は東海自然歩道となる。

   
2018年の台風21号で倒された杉や桧の林   大沢方面分岐 
     
釈迦岳山頂    ポンポン山へ路 

釈迦岳から丁度30分でポンポン山の山頂に着く。ちょっとした広場になっていて、休憩のベンチやテーブルが何セットもある。先着の少人数のパーティが5、6組いた。

山頂ポール(678.8m)そばのテーブルを囲んで、昼食とする。皆のザックから、いろいろな菓子や果物が出てきて配られる。特に疲労していることもないのでかなりの分が、この日のお土産として各自の家へ持ち帰られた。

北から東そして南へと展望は開けているが、この日は薄い雲で霞んでいて、ほとんどなにも見られなかった。東隣に釈迦岳が見えるのは当然として、南に生駒山が一瞬高くドーム状に姿を見せたのは、意外だった。普段大阪や奈良から見る生駒山はのんべんだらりとした山容を見せているので、この北からの姿は新鮮だった。

   
 ポンポン山山頂での昼食   ポンポン山山頂での記念写真 
   
東の釈迦岳を望む    

要領よく昼食を終えて、神峰山(かぶさん)寺への長い下り路を取る。ポンポン山の前後の路はやせ尾根で、左右が23m切れ落ちている。路幅が1mはあるので怖いことはないが、面白い地形だ。多くの人が踏んで路を固めたこともひとつの要因かもしれない。

しばらくは上がったり下がったりで標高は下がらず、ずっと先、3km歩いた天狗杉でも標高は639mある。

 東あるいは南の谷が稜線に達した点はここでも何ヵ所も杉や桧が一面吹き倒されていた。これも20189月の台風21号の被害だろう。

こうしたコルでは初冬の山らしく、時折り冷たい風が抜けて行った。

稜線にはモミの大株やアラカシの大株も散在していて驚かされる。

639mのピークにそびえる天狗杉は立派な大株2本からなっている樹齢は200年以上かと思える。

天狗杉から500mで右に本山寺(ほんざんじ)へ下る路が現れる。この路を下ると寺の本堂の脇に出る。天台宗の寺で、麓の神峰山寺と同じく、770年頃、修験道の開祖、役小角によって建てられたと書かれている。毘沙門天を祀るなど天台宗でも修験道に近い寺らしい。思っていたより、立派な寺だった。

お参りと休憩を取ったのち、下山路に戻る。道は車も走る舗装されたものになるが、これも東海自然歩道となっている。そのまま下るが右には並行して歩き専用路も続いている。

   
アラカシ?の大木    天狗杉 2本の大木
     
稜線の路   本山寺へ下る分岐
 
 本山寺本堂   本山寺境内 


舗装道路を40分ほど行くと、ようやく神峰山寺の山門の横に出た。ここも奥の本堂への参道など趣きがある寺で、割によく知られている。春にはエビネ園が人気だ。寺は先に書いたように役小角によって本山寺と同じ頃建てられている。宗旨も同じの兄弟寺だ。

     
神峰山寺    境内の紅葉 
   
山門   山門の吽形の匀像 

寺からさらに下ると、右に細い道が分かれ、「バス停近道」と書かれた蕎麦屋の看板がある。「近道」に惹かれてこちらの細い階段路を下り、新名神の神峰山トンネルの東入口の上を渡り、さらに少し行くと府道6号、亀岡枚方線に出たところが「神峰山口」バス停だった。

幸運なことに、着いて1分もしないでバスが来て、そのままJR高槻駅北口へ向かう。

 「近道」しないで舗装道路を行くと、原立石バス停に出る。少し回り路になるのと、一駅後のバス停なので、今回も見られたようにバスで立ち席となる可能性が大きい。

 この時期、花は全く無く、その点さびしくはあったものの、名残りのもみじや路に散り敷いた落葉などを味わえる山旅だった。
 今回、距離が長かったので、時間的に心配していたが、長いのは下り路で、路もよく、特に後半は舗装道路とあって、皆速く歩け、予定よりずっと早く下山できた。

疲れも少なかった山行だった。  (文 清水)


コースタイム

JR向日町駅 /8:35 所要時間 4:45
善峰寺バス停(327m) 9:05/9:15 歩行時間 3:15
登山口(306m) 9:25 休憩時間 1:30
分岐(340m) 9:30/9:35 測定機器 スマホ
(548m) 10:05/10:10 ソフト ジオグラフィカ
大沢方面分岐(119番通報(A-8)(570m) 10:20 測定点数 275
釈迦岳(A-10)(630.8m) 10:25/10:30 歩行距離 10.7km
杉谷方面分岐 2番目鉄塔(A-11)(620m) 11:00/11:35 累積登高 674m
ポンポン山(678.8m) 11:00/11:35 累積下降 854m
天狗杉(639m) 12:10/12:15 ソフト ジオグラフィカ
分岐(558m) 12:25
本山寺(528m) 12:30/12:50
分岐(舗装道路と山道438m) 13:00
分岐(360m) 13:05
神峰山寺山門(16m) 13:35/13:40
神峰山口バス停近道分岐(136m) 13:50
神峰山口バス停 14:00
JR高槻駅北口 14:20


 
 釈迦岳、ポンポン山トラック地図

参加者    会員7名(植木、清水、白柳、塚本、永井、橋爪、南井)  体験参加1名(村瀬)

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