美山 尾白山、ベニバナヤマシャクヤク群生地山行記録/関西の山の会会員募集「山があるクラブ・Ⅱ」登山クラブ

山行記録

美山 尾白山(748.6m)

520日(土) 小雨後曇り 

 白尾山は美山五山の一つ。かやぶきの里で有名な北集落の北西にある。五山の中では、八ヶ峰は関西百名山としてよく知られている。その他には中山谷山、平尾富士などがある。白尾山頂からは伝統建築物群保存地区に指定された『かやぶきの里』が一望できる。美山町全域は京都丹波国定公園に指定されている。この時期に咲くベニバナヤマシャクヤクの公開日に合わせ、5月の例会を実施した。

 登山口近くの川べりの空地(9:15)-谷筋取付き(9:22)-スギの倒木・渡渉-引き返しポイント(9:50)-駐車場所(10;21

      行動時間:1時間10分 歩行距離:2.04㎞ 累積登降:145m

 大阪グループと滋賀グループが道の駅『美山ふれあい広場』で集合する。滋賀グループが一足早く到着した。
 大阪や滋賀は天気が早めに回復していたが、美山地区は霧雨が降って いた。
 YAMAPの
3月下旬の記録では、青谷コースを歩いた人が倒木と渡渉でつまずき、途中で引き返していた。ビジターセンターで確認するも情報は得られず、予定通り青谷から白尾山を目指した。由良川にかかる橋のそばの空地に駐車し、5人が出発した。天気は相変わらずで、一人を除きジャケットを着用する。

    端を渡り、竹林から谷筋に入る。前日の雨、今日の霧雨と靴はすぐに濡れてしまう。花らしい花はなく、すぐにスギに倒木が行く手をふさぐ。
 それほど難儀することなく歩けた道も、次第に大木のスギが邪魔をするため、くぐったり、乗り越えたりと苦労する。渡渉があるが、深さはそれほどでもなく、滑りやすい岩に気を付けながら注意ぶかく渡る。そのうち足元を見ると、ヒルが靴やズボンの裾に取付いている。払いのけながら進むが、楽しくない歩きになる。

   障害物はその後も続き、急な勾配のところも出てくる。もうすぐ谷筋を脱出するという時になって、後方から引き返しますと声がかかる。もう少しと励ますが意志は固く、後を追うように皆が引き返す。山頂までは半分も来ていないが、あまり抵抗感なく引き返すことにした。
 ヒルはその後も我々を悩ませ、吸血被害も出る始末だった。駐車場所ではまず、ヒルの被害確認、取付いたヒルの取り除き忙しかった。半分真剣、半分苦笑いしながらのあと始末だった。この後、落ち着いたところでベニバナヤマシャクヤクの鑑賞会場に向かった。


 
由良川にかかる橋の袂の駐車スペース    登山道入口武の林道 
   
踏み跡が薄くなってゆく    ところどころに着けられた赤テープ 
   
倒木の幹、枝そして葉が行く手をさえぎる    青谷沢 
     
大小ヤマヒルが足元や肩口から取付いてくる 
これは靴についたヒル 
   

    ベニバナヤマシャクヤク鑑賞>

駐車場(10:56出発)-鑑賞散策-駐車場(11:35
行動時間:38分 歩行距離:943m 累積登降:32m  

 観察会の案内に従って会場の駐車場に向かう。参加費を支払い用意された地図を片手にスギ林の中の林道を歩く。係の人の指示に従い、期待にワクワクしながらのスタートだったが、開花している花はほとんど皆無、皆つぼみだった。スギ林の中で日陰、生育環境が悪く、株にも元気がないようにも見えた。持参の一眼レフも活用できないまま、時間を取ることなく進む。1週間前、霊仙山でヤマシャクヤクの大群落を見てきたばかり、つい愚痴が出る。
 主宰者は、
45月の異常高温で開花が早まると読み間違ったようだ。スギ林の日陰の中は思ったほど影響を受けなかったらしい。散策コースの最後でクリンソウを見ることができたが、期待外れのままで駐車場に戻った。その後は、かやぶきの里を見学することにした。ヒル被害や期待外れのベニバナヤマシャクヤクのおかげで、見学予定だった蓮如の滝を忘れてしまった。

     
蓮如上人ゆかりの寺、光瑞寺   ベニバナヤマシャクヤク 花は開いていない 
   
 ベニバナヤマシャクヤク    


 美山かやぶきの里

 有料駐車場(11:52)-かやぶきの里散策-稲荷神社(12:0912:43、昼食)-鎌倉神社(12:50) -駐車場(13:07) 
 行動時間:1時間14分 歩行距離:1.3㎞ 累積登降:32m

  土曜日とあって駐車場は車でいっぱいだった。二輪車も多い。ふれあい広場でも二輪車が多かったが、美山はライダー憧れの一帯なのだろう。子供ずれのファミリー、外人観光客、高齢者、観光地特有の雰囲気だ。
 かやぶきの里は、以前、佐々里峠の小野割山に登った帰りに寄って以来となる。白川郷にはとても及ばないが、かやぶきの家は日本の原風景だ。
 昨日の
19日(金曜日)は放水イベントがあったそうで、駐車場も予約制だったらしい。もらったパンフレットを見ないままで人の流れに任せて歩く。撮影どころも所々にある。
 天気は変わらないままで、時折ぱらつく。昼時、まずは昼食の場所探しになる。樹齢
400年、トチの木がある稲荷神社で腰を落ち着けることができた。持参のおやつを分け合い、ひと時をすごす。
 その後、流れに沿って、美山民族資料館、ちいさな藍美術館のそばを通り、かやぶきの里を見下ろせる鎌倉神社にお参りする。撮影を済ませ早々に神社を立ち去る。その後集落内を歩き、駐車場に戻った。今日の予定は早々と終わり、大阪組と滋賀組が別れて帰路についた。皆さん、お疲れさまでした。 (文:南井)
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美山町北の茅葺き集落    美山町北の茅葺き集落  
   
美山町北の茅葺き集落     茅葺き集落  稲荷神社で昼食
   
稲荷神社のトチノキの巨木 幹回り5.1m、高さ25m    

コースタイム

美山町道の駅ふれあい広場 8:30 出発~帰着までの時間 1:10
       合流 歩行時間 1:00
内久保由良川の橋手前駐車 9:05/9:15 休憩時間 0:10
登山口 9:20 歩行距離 2.04km
青谷川コース 累積登高、下降 145m
青谷川320m地点 10:50/10:55 測定点数 69
登山口 測定計器 スマホ
内久保由良川の橋手前駐車 10:25/10:35 ソフト ジオグラフィカ
内久保公民館駐車場 10:45
ベニバナヤマシャクヤク見学
内久保公民館駐車場 12:00
茅葺き集落駐車場 12:10
茅葺き集落見学、稲荷神社昼食、
茅葺き集落駐車場、解散 13:10
池田 6:30
清和台 6:45
瑞穂道の駅さらびき 7:45/7:55
美山町道の駅ふれあい広場 8:30
茅葺き集落駐車場 13:10
清和台 15:10
池田 15:25


美山町尾白山およびベニバナヤマシャクヤク
自生地地図


参加者    会員4名(植木、清水、白柳、南井)

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