湖北 大御影山山行記録/関西の山の会会員募集「山があるクラブ・Ⅱ」登山クラブ

山行記録

湖北 大御影山(950.1m) 

2018年5月5日(土)
 大御影山(おおみかげやま)は、5月連休も後半、清水さんの車にそれぞれがピックアップしてもらい南井さんの待つ北小松駅へ向かう。
 渋滞を心配したが京都東ICから湖西道路間で少しあったがそれほどでもなく、合流後に2台の車で今津ビラデストへ向かう。

 車はくねくねと走り、どんどん高度をあげ、やがて今津ビラデストに着く。一人300円の入園料を払い駐車する。数組の登山者らしい格好の人が出発準備をしている。

  広場から車道を奥へ下ると左手に沢山の蕾をつけたカイドウがあり、薄紅を一筆さした様な蕾が可愛い。ウワミズザクラも白いふわふわしっぽを沢山つけて咲いている。
草木の間から平池が垣間見える。カキツバタの自生地らしい。

   
ウワミスサクラ(バラ科)    平池 カキツバタの群生地 

 直ぐに右側林道の散策路へ曲がり、手入れのされた植林帯をしばらく進むと今度は左側に大御影山登山口の標識があり進む。小さな沢の傍にサンインシロカネソウを見る。5ミリ程の小さな花で見過ごされやすいが、私達は4月例会の金剛山山行でトウゴクサバノオを探し見て、その仲間がここにあると事前に調べている。

 渡渉すると今日唯一の急登がはじまり、同時にイワカガミの回廊が始まる。花かんざしの様な花がピンクの濃いのや薄いのと所狭しに咲いている。白いのもあると情報を得ていたが見つけることが出来ない。エンレイソウ、トキワイカリソウ、ウスギヨウラク、サルトリイバラ、チゴユリ等早春の花もイワカガミに混ざって咲いている。

 近江坂分岐をバイバス道にとる。イワウチワが咲いている。

 
イワガミ(イワウメ科)  白っぽい花の個体   イワガミ(イワウメ科) 赤い色の濃い個体 

 出発から200mほど高度をあげて稜線に出ると琵琶湖の展望が出来る場所に着く。竹生島も見えて、近江坂道と合流する。

 シャクナゲの花が前方に見えてくる。いよいよ今日の花の主役登場に胸が高鳴る。ある、ある、咲いている。進むにつれてホンシャクナゲのトンネルになってくる。優しいピンク、蕾は紅色、本当に豪華で綺麗だ。「4年前の例会の時はもっと沢山咲いていて良かった」の声も聞こえるが、私は十分に満足して企画していただき感謝です。

 シャクナゲ路が終わると今度は紅紫の花が目に飛び込んでくる。ミツバツツジの仲間だがダイセンミツバツツジ?ユキグニミツバツツジ?名前は分らないが新録のなかに目立って咲いている。足元にはカタクリ、オオバキスミレが咲いている。

   
ホンシャクナゲ(ツツジ科)   新緑がまぶしい 
     
ホンシャクナゲ(ツツジ科)    ダイセンミツバツツジ?(ツツジ科) 
     
カタクリ(ユリ科)発芽から花が咲くまで8年かかるとか     

林道に出る手前に名残の花が咲いている。マメザクラ(東海以東)かと思ったがカスミザクラ(平地から山地に生えて開花が遅い)でないかと清水さんが写真に添えってくれている。

 林道の向い側から大きなリュックの若い女性2人下ってくる。「テント泊」と聞くと笑って頷くのが眩しくみえる。その道を登るとブナ林のグリンシャワーを浴びながらの気持ち良い稜線歩きになる。花も好きだがブナ林の中の歩きは身体がそこに溶け込むような柔らかな暖かさがあり好きだ。でもお腹は空くのでランチタイムとする。

 お腹もいっぱいになり、ルンルンと山頂に向かう。やがて小高い丘のような山頂に着く。風の通り道なのか木々が横に屈んで伸びている。北東方面に草原のような山々の展望があり、赤坂山あたりが見えている。
 さらにバイケイソウの群生の中を通り反射板のある方に行くと小浜湾の入り江が霞んで見える。滋賀と福井の近さを実感する。

 戻って記念写真の後、再びグリンシャワーを浴びながら下山する。往路では見かけなかったバイカオウレンが咲いている。大谷山分岐、滝谷山分岐、シャクナゲさんさようなら、どんどん戻り分岐で近江坂道を下る。最後までイワウチワの絨毯が続く。

   
大御影山山頂から北東の展望 野坂山、鉢伏山など
を望める 
  大御影山山頂での記念写真 
     
バイカオウレン(キンポウゲ科)     

 なんて良い1日だろうと思いながら駐車場に戻る。その後に地獄が待っているとはその時は知る由もない。

   
稜線のブナ林は気持ちいい    ホンシャクナゲ(ツツジ科) 

 今津ビラデストから湖西道路に入ると大渋滞で車が殆ど動かない。以前にもこんなことがあり朽木方面から帰ったことがあるので、すぐにUターンして下道に出る。永田から入部谷越えで朽木に出る間道だたまに会う対向車にびっくりするほどの険しい峠道でした。
 
ところが朽木と入るが殆ど動かない大渋滞に驚く。
私達と同じように湖西道路を回避して来たのだろう。前にいる真っ赤なジャガーの車もこんな道には似合わない。京都東インターにでるまで約3時間かかってしまった。その後、京都南まで渋滞は続いたがノロノロでも車が動いたのでましだ。(参考にGPSで記録した渋滞状況をご覧ください。)

私は蛍池で降ろして貰い帰宅したが三田まで帰られた梅野さんと山岡さんご苦労様でした。

そして何より大渋滞の中、運転した頂いた清水さん本当にご苦労様でした。有難うございました。

参加者 会員6(南井、梅川、清水、白柳、村上、山岡)、会員外1(大和)

コースタイム

今津ビラデスト駐車場 9:38/9:51 行動時間 6:33
登山口 10:04 歩行時間 5:16
10:10 休憩時間 1:17
近江坂・バイパス分岐 下 10:19
近江坂・バイパス分岐 上 10:43 GPS Geographica
710m 11:12/11:19 測定点数 744
滝谷山分岐(710m) 11:34 歩行距離 14:35km
780mピーク 11:49 累積登高 765m
林道 12:10/12:15 累積下降 765m
740m 昼食 12:23/12:58
大谷山分岐 13:03
大御影山山頂 13:44/14:09
大谷山分岐 14:38
林道 14:45
滝谷山分岐(710m) 15:08/15:12
近江坂・バイパス分岐 上 15:45
近江坂・バイパス分岐 下 16:02
16:08
登山口 16:13
今津ビラデスト駐車場 16:24
走行距離 次点までの距離 同所要時間 平均時速
(休憩を除く)
(km) (km) (km/h)
清和台 6:20 0 7
川西池田駅 6:30/6:44 7 6
池田病院 6:55 13 6
千里中央 7:12/7:14 19 5
吹田IC 7:19 24 38 0:26 86
京都東IC (小野 道の駅(0:10)) 7:45 62 36 1:17 32 渋滞あり 坂本北
北小松駅 9:02 98 28 0:36 46
今津ビラデスト駐車場 9:38/9:51 125 27
今津ビラデスト駐車場 16:23/16:35 125 7 0:12 32
今津国道161号 16:47 132 14 0:27 31 大渋滞 永田
永田 (この後入部谷越へ) 17:14 146 14 0:41 20
朽木 17:55 160 24 1:34 15 大渋滞 朽木、栃生、途中
途中 (伊香立コンビニ(0:10)) 19:29 184 6 0:19 40
真野IC 19:48 190 18 0:49 22 大渋滞 真野~坂本北
京都東IC 20:37 208 46 0:43 64 渋滞あり 京都東~京都南
中国豊中IC 21:20 254
蛍池駅 21:26 255
池田 21:39 260
川西池田駅 21:52 263
清和台 22:07 270


 
大御影山トラックマップ 

この背景地図等データは、国土地理院の電子国土Webシステムから配信されたものである。

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