北海道大平山の山行記録(個人)/関西の山の会会員募集「山があるクラブ・U」登山クラブ

山行記録

大平山(1191m)(個人山行)

2012年7月24日(火) 雨のち曇り   (注意 7月21日には会行事として別メンバーで登っています。そちらの報告もご覧ください。)

 天気予報は雨のち曇りであったが予定通り出発する。泊川沿いの河鹿トンネルの中を歩いて抜けて橋を渡り、真っ直ぐ進むと林の中に登山口があった。平坦な道から下草の繁った足場の悪い沢筋の急な道が続き、登りきった所に大きな木の下で雨がかからない小広場があった。
 ここから先はブナ林の斜面となり登りきると尾根に出て視界が開けた。急な斜面である。第1ピーク(600m)? しかしガスで周囲の山の様子は分からない。シシウドの花畑がはるか向こうまで続いている。イワオウギの群落、ヤマルリトラノオ、イブキトラノオ、クサフジなどどれもこれも背丈がありお花畑の藪のようである。その間の狭い急な道を登っていく。雨の中渦巻きキャラメルのような模様のカタツムリ(カドバリヒメマイマイ)が葉っぱの上や地面にたくさん居て足で踏みつけそうになる。休憩したくても腰を下ろしてゆっくりできる平らな場所はない。周囲はガスでほとんど見えない。雨も降っている。急登が続きロープもついている。天気も悪いし第二ピークまでと思いつつ登る。ガスで見えないためか高度感があり怖い。

   
   ラッキョウに似たシロウマアサツキの花        イワオウギやヤマルリトラノオのお花畑

   
      カラフトマンテマ(ナデシコ科)                オオヒラウスユキソウの群落


 笹原の平坦地が現れた。ここが第二ピーク(810mピーク)かと思ったがこんな所にオオヒラウスユキソウがあるはずがない。少し下ってさらに急登が続く。ロープがついた岩をよじ登ると、石灰岩の大きな岩場が現れ、見上げると咲き出したばかりのウスユキソウを見つけた。足場が悪いが不安定な格好でとにかく写真に収める。それからたくさんのウスユキソウを見つけたがまだ開き出したばかりのものが多かった。この山にだけ咲くというカラフトマンテマも見つけた。名前を挙げたらきりがないほどたくさんの花に出会え、写真を撮った。しかし雨のため一回ずつビニールにカメラを入れポケットにしまったり出したりを繰り返しているうちにカメラは動かなくなった。
 花を見るのと写真を写すのに時間をとられすぎた。時計を見ると12時、もう帰ろうと思ったが、「ここまで来たら頂上に行ってみたいと思わない?」と言うのでさらに進むことにした。細いトラバース道、ガレ場を登り、背丈以上の笹薮を2回ほどやり過ごし、ガスの中にピークらしいものが見えたが頂上ではなかった。もうひとつ先にあるように見えたがよく分からない。時計をみれば13時15分、天気が悪いのと下山の時間が気にかかりもうすぐ頂上と思ったが「もう帰ろう」と今度は意見が一致し下山にかかった。
 第一ピークまで降りた頃ガスが少しの間晴れて周りの景色が見えた。行きは急傾斜で怖かったが見えるとたいした斜面ではなかった。見えないというのは想像力が働いて恐怖感に繋がる。急な下りは雨で濡れているので何回か滑って尻餅をついたが下りの時間は意外と短かく感じた。
 今度は晴れた日に頂上からの展望を楽しみたいと思った。 (岡村)

参加者 4名 会員2名(村上、岡村) 他2名

コースタイム

7月24日(月)
トンネル前 7:30
トンネル後 8:00
第二ピーク12:00 12:00
頂上手前 13:15
 引き返す
第一ピーク 15:00
トンネル後 -
 トンネル前 17:00


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