南鈴鹿 那須ヶ原山山行記録/関西の山の会会員募集「山があるクラブ・Ⅱ」登山クラブ

山行記録

南鈴鹿 那須ヶ原山(799.6m)山行記録

2017年6月10日(土) 晴れ

 那須ヶ原山は鈴鹿山系の南部にあり、滋賀県と三重県の県境に位置する。高度は800mと比較的低い縦走路ではあるが、急なアップダウンがあって歩き応えは十分である。山頂には那須ヶ原神社が祀られている。
 コースは、参詣橋からの周回コースとした。梅雨入り宣言が出されたばかりであったが、連日の晴天が続いていた。関西は
30℃を越す夏日であったが、縦走路は樹林帯の中で、風も吹き涼しかった。当初は坂下峠から高畑山を往復予定であったが、時間の関係もあり次回以降の持ち越しになった。

  道の駅あいの土山で待ち合わせる。地元産の野菜が売られていた。それぞれが、トマト、セロリ、ニンニクなどを買ってから出発する。
 国道
1号線から129号線に入り、大原貯水池のそばを通り、その先にある参詣橋を目指す。参詣橋に出て、左手に道を進み、直ぐの山小屋の前の広場に車を止める。
 早々に支度をして参詣橋まで戻る。通行止めのロープを上げ、林道を進む。看板によるとここから山頂まで
1時間とある。15分ほど進んだところが林道終点で、登山コースの案内板が置かれ、一合目の標識が立っている。階段状に整備された登山道が始まる。

     
登山口の広場    季節の花、ウツギ(ユキノシタ科) 
   
黒部ノ滝    タツナミソウ(シソ科) 

 トタン葺きの小屋が二合目にあり、黒部滝がある。沢を渡り、右手に急な坂を登って行く。全てヒノキ林で、しばらく歩くと下草もなくなってしまう。合目表示は、一合目ごとに表示があり、三合目だと3つ花が書き入れてある。つづら折りの石畳の道もあって、参道だった様子がうかがえる。前方に明るく開けたところが見え、動物よけに設置された金網の扉が出てくる。ここを通過したところが 五合目だった。
 しばらく行くと右手の低木にキイチゴが見つかる。何本かあり。足をとめ、口にほおばる。甘酸っぱい味が口に広がる。結構水っぽさもあり、暑い中でホッとする。いくつか口にしたが、日当たり具合によってそれぞれ味が異なる。
 もう少し進めば北方向に綿向山~雨乞山~鎌ヶ岳が一望される。見晴らしの良いところで、大原貯水池(大原ダム)も見下ろすことが出来き、先には田園風景が広がっている。足元にはタツナミソウの可憐な花が咲いている。みちに綺麗なハネが何枚か落ちていた。どうやらカケスの羽らしい。何かに食べられたのだろうか。大事にポケットに入れて持ち帰る。

   
モミジイチゴ(バラ科)    左から綿向山、雨乞山そして御在所岳 


 ここからの合目表示はすぐになる。階段状の登山道を登ると避難小屋に出て、その上が那須ヶ原山山頂である。山頂は結構広く、丸太のベンチも設置されている山頂で、リンゴをご馳走になり、小休止する。

   
那須ヶ原山山頂近くの避難小屋    山頂の祠 
   
山頂で    ベニドウダンツツジ(ツツジ科) 


 少し先に進むと縦走路に合流する。チョウも結構いるようだ。稜線はしばらくは歩きやすい道だったが、樹林の中で展望はきかない。前方が開けたところに来ると溝干山とその奥に高畑山が確認できた。一旦下って鞍部から枝に手を添え登った先が三ツ頭山山頂(
774m)だった。山頂表示がなければ見過ごしてしまうような小さなピークだった。三ツ頭山と書かれたプレートが1枚、木につけられているだけだった。
 
しばらく行くと、これから向かう北方向が良く見え、唐木山までの稜線と、その先に溝干山、高畑山が見える。唐木山山頂で昼休憩。家の庭でとれたビワをご馳走になる。ここからは三重県方面の展望があるが伊勢湾は霞んで良く見えない。唐木のキレットもすぐそこに見えるがロープで通行禁止となっている。

 
東から東南東の展望    痩せ尾根の路  
     
唐木山山頂 キレットへの直行は危険なので巻き道
を通るようにされている 
 

 食事後、巻き道を下る。急なうえに落ち葉で滑りやすく注意が必要である。急な岩の崖そばをロープを頼りにわずかなに足がおけるような所を通る。そして稜線に登りきる。本来の稜線は唐木山山頂から岩場を下り、さらに大きな岩に挟まれた溝を下り唐木キレットの底に達するようになっていた。
 ここからしばらく行くと大きな岩に着く。岩場から振り返ると奥の那須ヶ原山から手前の唐木山まで歩いてきた稜線が一望できる。溝干山や高畑山がすぐ前に見える。結構急な登りとなっている。ここから溝干山との鞍部である坂下峠に下る。滑りやすい急坂をしばらく下れば峠に着く。

 
キレットへの巻き道 これも急斜面のヘツリで難所    キレットへよじ登る 
 
唐木山山頂からキレットへの直行道 二個の大岩の間
の隙間を下る道 古いテープあり 
  唐木山を振り返る 真ん中にキレツトがある 

 当初予定の高畑山までは行きが50分、帰りが40分である。せめて溝干山まで行くかどうかと迷った末、そのまま駐車場まで戻ることにする。 坂下峠から少しの間は両側の山肌が崩れ落ち、更にその先は大きく崩れ落ちている。崩壊したところでなく、左手の山腹に道が通じている。
 ここを過ぎると歩きやすい林道となり、
20分ほどで舗装された道になる。またまたスモモもご馳走になる。ここから更に40分で駐車場所である。
 道にはウツギも多く、白い花が枝いっぱいに咲いている。少しキイチゴを集めながら道を下る。モミジイチゴとニガイチゴらしい。ニガイチゴも美味しい。山歩きは少なめであったが、涼しいなかいろいろな発見があり、楽しい山行だった。(瀧井、南井)

 
坂下峠   坂下峠 銃走路は稜線より東側を通っている
   
坂下峠下の沢 道は南側を巻いている     


コースタイム

川西清和台 6:30
池田駅 7:00
中国豊中IC 7:15
土山SA 8:15/8:30
亀山IC 8:45 所要時間 4:35
甲南土山IC 9:05 登山口(400m)~那須ヶ原山(800m)
道の駅あいの土山 9:20/9:30 ~登山口(400m)
登山口(400m) 9:50/10:00 南尾根への誤進入 0:15を含む
那須ヶ原山(900m) 11:15/11:35 歩行時間 3:45
三頭山(780m) 11:45 休憩時間(訓練を含む) 0:50
P774 12:00 測定機器 Garmin 38EX
唐木山(730m) 12:40/13:15 ソフト カシミール3D
坂下峠(640m) 13:45/13:50 測定点数 943
登山口(400m) 14:35/14:45 歩行距離 7.1km
土山 コンビニ 15:05/15:15 累積登高 721m
甲南土山IC 15:20 累積下降 721m
中国豊中IC 16:20
蛍池駅15:20 16:25 5:00
川西清和台 17:05


 
那須ヶ原山トラック地図 

参加者 瀧井、清水、南井、村上 計4名

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