2013年4月6日(日)　曇り一時小雨後晴れ

　9:30　阪急中山駅でJR中山駅からのメンバー清水さん、南井さん、村上さん、昌角さん、西村さん、そして体験参加の前田さんと合流。今にも泣き出しそうな空模様に、少し不安を感じながら出発。

西国三十三ヶ所の札所中山寺の上部、満開の枝垂桜を見て左手の墓地を横切り小さな川を渡って奥の院参道へと進む。

　中山最高峰へは、3コースあるが今回は十八丁の丁石と石仏が導くコースを行く。濡れて滑りやすくなっている落ち葉や、大小の石に足をとられながら、ミツバツツジや馬酔木、椿、タムシバなどの花を楽しみながら登る。中山寺と奥の院との中間に夫婦岩展望所がある。
　今は工事中だが、奥の院には、岩清水大悲水の名水があり、何人かのハイカーが休んでいた。私たちもしばらく休憩する。
　境内のすぐ手前の道を最高峰 へと進む。途中山頂展望所とあるが頂上は、フェンスと宝塚高原ゴルフ場の間を30分位進んだ、478メートルの二等三角点のある所、ここから、北摂の山々や川西市街を、見渡す事が出来る。この花の時期、遠くの山々のツツジ、タムシバや桜がいたる所に自生しているのが良くわかる。

中山寺の桜は満開　そして奥之院への路をコバミツバ ツツジが彩る		中山の北面にはタムシバの花が群れて咲いていた
中山最高峰から北側の展望　もこもこ小さな尖った峰が ならび、中国雲南省の景色に似ている　 左端は大船山(653)		中山最高峰から川西市の住宅団地と妙見山(660.1m)を 望む

　11:20　お昼には少し早いので来た道と反対の方へ下って行くと、『中山最高峰、満願寺←→十万辻』の標識があり、右手の十万辻の急坂を兵庫自 然歩道へと。この頃からあられ混じりの雨が降り出し、雨具をつけたり傘をさしたりしながら下る。遠く六甲山の山頂は白い帽子を被っているようだった。麓のダムを過ぎたところで15～20人のパーティーが昼食をとっている。その横を通り過ぎ、県道33号、塩瀬・宝塚線の舗装道路に入る。左手に大峰山への標識らしきものがあり、その近くで 昼食にした。

　12:40　昼食を終えて登山開始。急登もあったけれど歩きやすい道で、クロモジの黄色い花が沢山咲いていた。大峰山552.4メートル頂上は、樹林の中で眺望は良くないが、小広い場所があり、ここで記念写真を撮った。眼鏡の忘れ物があり、忘れた人は不自由しているのではと皆不思議がる。

　頂上から桜の園へは頂に雪をつけた六甲山、武庫川の渓流そしてミツバツツジの花等と絶好の撮影ポイント。この頃からお天気も回復して桜の園の休憩場所に着く頃には暖かい日差しが。人も植物もほっこりした感じ。広場にはミツバツツジの大株がどうだとばかりに咲いていた。桜を愛でながら下って行くと、いつの間にか廃線跡に着く。ここで、武田尾駅から帰られる南井さんと前田さんと別れる。

　1986年まで列車が走って いたこの廃線のトンネルは桜の園から4つ続く。トンネル内は真の闇でヘッドランプ無しでは歩けないので各自が必携。鉄橋やトンネルを出るたび予想以上に迫力のある淵や滝、奇岩や春の日差しに照らされた武庫川の深いV字の美しい渓谷を眺めながら中国道の高架がかかる木之元へ。木之元から生瀬までの道路が一番長く感じられたけれど、無事生瀬駅へ到着。充実した一日でした。皆様どうもありがとう。次回の山行を楽しみにして います。　(白柳)

大峰山(552.4)頂上にて　三等三角点がある		大峰山北面のコナラの林　5月の新緑はブナ林にも似て 見事
桜の園の上の広場(標高250m)のコバミツバツツジ		「桜の園」は桜博士と言われた故笹部新太郎氏がサクラ を育てたり、研究をした谷　大きなヤマザクラが咲いていた
水量も豊かで、美しい武庫川渓谷の流れ		桜の園を舞台にした桜守の小説「桜守」(水上勉)　 桜博士笹部新太郎、桜の園、切畑集落、そして岐阜県御 母衣ダム建設に伴う昭和の大移植事業、荘川桜の移植 などが盛り込まれている

参加者　会員4名(清水、白柳、西村、Ｍ、南井、村上)、その他1名(体験　前田)、計7名

コースタイム

JR中山寺駅	9:20		行動時間	7:25
阪急中山観音駅	9:25		歩行時間	6:15
中山寺	9:30		歩行距離	18:7km
奥之院	10:35/10:40		累積登高標高(駐車場～頂上)	1,100m
中山最高峰	11:20/11:25
県道33号	12:00
大峰山入口	12:10/12:40
大峰山(552.4)	13:30/13:45
広場	14:35/14:40
桜の園	14:50/15:00
木之元	16:15
JR生瀬駅	16:45

中山～妙見山～武庫川渓谷トラック地図

この背景地図等データは、国土地理院の電子国土Webシステムから配信されたものである。

山行記録トップへ

「山があるクラブ・Ⅱ」　HOME