多紀アルプス 三尾山~黒頭山山行記録/関西の山の会会員募集「山があるクラブ・Ⅱ」登山クラブ

山行記録

多紀アルプス 三尾山(586m)~黒頭峰(620.6m)

 多紀アルプスは篠山盆地の北側を区切っている山脈で、東は八ヶ尾山(678)~小金ヶ岳(725)~三岳(793)~西岳(727)と700m級の峰が連なり、宮田川によって一旦途切れるがその西にまた三尾山等の標高600m級の峰を連ねている。その稜線は鋸のような岩稜や岩肌を見せている。
 三尾山は東山腹に大きな岩壁を持ち、ロッククライマーが時々、取り付いていて、ハンマーの音を聞くことがある。
 今回その三尾山とその背後に丸い頭を見せる黒頭峰と夏栗山を訪ねるつもりで出かけた。

 川西池田集合9時10分、ゆっくりとした出発だ。宝塚IC付近は少し混んでいたが、途中三尾山の東側を貫く丹波第1トンネル(約2km)を抜け、さしたる遅れもなく春日ICに着く。道の駅「丹波 おばあちゃんの里」に寄る。ここからは西にヒカゲツツジで人気の向山、そして南にこれから登る三尾山をきれいに見渡すことができる。そこから東中集落から三尾山登山口の案内もある林道を南に行き、高速の下を抜け、ため池の少し上流の駐車スペースに車を止める。
 登りは東の中山登山口から、下りはこの東中登山路(林道)を戻るつもりで、この場所に車をデポした。

 これから登る三尾山へは遠回りになるが高速の側道を東へ20分ほどたどり、中山からの登山路を登る。このところの大雨の後で湿気の多い桧林の中の道だ。雨で掘り込んだ路や沢には枝や枯葉が堆積している。
 15分も行くと山岳訓練場と標識がある岩壁と休憩舎があり少し休む。高さ20mほどの岩壁の傾斜は45度くらいだろうか。中腹の大岩壁はと上を見てもびっしり生えた木々の枝葉で見えない。葉の落ちた冬でないとどうも無理のようだ。
 さらに稜線近くまで行き小休止して、すぐ上の分岐で右に向かい前三尾山(530)へ着く。丹波市の市島集落等を真下に見られる好展望地だ。東は三岳、北東に鹿倉山(548)、北に妙高山(565)、北西に五台山(654)や五大山(569)その手前に黒井城のある城山が近い。それらより左の奥に高く緩やかな線を見せているのは粟鹿山(962)に違いない。残念ながら西や南の展望は木々にさえぎられて見えない。
 木漏れ日の下でコーヒーを沸かして昼食とする。差し入れブドウやケーキが話を盛り上げてくれる。

     
 中山側登山路の山岳訓練場と休憩舎    前三尾山から西北の展望 中段が黒井、その後右が
五台山(654)、左が五大山(569)、左遠方は粟鹿山
(962) 五台山と五大山
の中間、手前が黒井城城山
 
 前三尾山から北の展望 妙高山(565)    前三尾山から東の展望 左に鹿倉山(548)、中央少し
右に三岳(793)と西岳(727)、

 前三尾山を後にして中三尾山へ向う。路は直接三尾山へ行くものと右に急勾配の尾根に登るのとに分かれている。中三尾山(550)はヤブに近い感じで展望もない。
 ここを下ってまた登ると三尾山頂上(586)で円い広場の中心に三尾城址の石柱がある。昭和43年に明治百年記念として地元の旧春日町が登山道とこの城跡の整備をしたようだ。三尾城とは、明智光秀が丹波入りする前にこの地を治めていた波多野氏系で丹波の赤鬼の異名を取った黒井城主赤井直正の弟、幸家の城である。この城から出陣して黒井城の直正と明智光秀の第一次進攻を挟み撃ちにして破り敗走させた歴史があり、曲輪などの址もあるらしいが、素人には分かりにくい。
なにより山自体が急峻で高く、下からは攻めにくい山城だったことは分かる。
  (三尾城 http://www2.harimaya.com/sengoku/zyosi/tan_3tuo.html)

 ここからは南の夏栗山(600)や黒頭峰(620.6)がよく見えるが、地図で見るより大分遠く感じられた。また下って登り返さなくてはならないので、今回は夏栗山はパスして黒頭峰へ登って帰ることにした。

 
 三尾山山頂(586)にて   三尾山山頂から右夏栗山(600)右黒頭峰(620.6) 
遠方の二峰は左、松尾山(687)、右、白髪岳(722)

 東への稜線を下ると岩場に出た。赤テープもあるので下れないことはないが、岩場の手前を右に下る路を取ってさらに行くと暗い佐仲峠に着いた。下の集落の人達に祭られている祠があり、花とカボチャが供えてあった。
 峠から黒頭峰へ向う。稜線が下がった地形のためか、北風が抜けてしばらくは涼しい。
 途中夏栗山への路を分ける分岐があり、さらに行くと標高差約70mほどだが急な登りとなる。ステップも切られてなくて、硬い地に落ち葉が乗った斜面を立ち木の幹を頼りに登ると黒頭峰だ。
 頂上からは北東方向のみ展望があり、三尾山の中三尾山と三尾山が正面に見える。三尾山の南西面の岩壁はなかなか迫力がある。三尾山の右の奥遠くに見えるのは旧美山町の長老ヶ岳(917)かも知れない。
 ここで、また冷たいグレープなどが配られ疲れを吹き飛ばす。
 
 今登ってきた路の入口は立ち入らないようにという意味で数本の丸木で塞ぐようにしてある。急で危険ということだろう。路は夏栗山へ向って付けられていて今はそちらの方が正規の路になっているようだ。来る途中にあった夏栗山への路と合わさるに違いない。
 我々は来た路を戻る。木々の幹に助けられながら下ると空くに緩やかな路となって佐仲峠へ着いた。

 
 佐仲峠(450)    ギンリョウソウ(シャクジョウソウ科)  6中~8月中頃
よく見るがこの時期は少ない
 
 黒頭峰山頂(620.6)から三尾山 南西面も岩壁が立派    黒頭峰山頂 二等三角点

 ここからは途切れ途切れに舗装してある林道を下る。陽も差して来て暑い中、ヘアピンのカーブが続き、なかなか車の待つ駐車スペースに着かない。とはいえ歩くこと役30分で車に着いた。

 大汗をかいたというほどではなかったが、入浴の用意もしてきたので、近くの国領温泉に行き、汗を流す。建物は立派ながら普段は客も少ない温泉だが、この陽は駐車場は15,6台駐車していて、作業服姿の若者が多く見られた。入って話を聞くとやはり、ボランティア活動の人達で、この丹波市市島地区における8月の2回の豪雨による土砂災害や浸水被害の救援隊だった。日も経つのにまだ被災地には援助を必要とする仕事があるようだ。
 丁度作業を終えて、無料での入浴を受入れているこの温泉にやってきたところだった。男子だけでなく、若い女性も多く、頭が下がる。入浴後、休憩室で西宮から日帰りでボランティアに来た青年と話ができた。とにかく立派ないい人達だった。 (清水)

参加者 会員4名(清水、白柳、南井、村上

 
多紀アルプス 三尾山~黒頭峰トラック地図 

この背景地図等データは、国土地理院の電子国土Webシステムから配信されたものである。

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