2020年2月23日(日) 晴れ
当初予定していた16日(日)と予備日の15日(土)の天気が思わしくなさそうなので、急遽23日(日)に実施することとした。真冬の山に行かず、この年を過ごしてしまうのは悔いが残りそうという気持ちからだった。
皆子山は2014年、2016年、2017年、そして2018年と当会の冬山の定番の山になった。今年は5度目となる。
2014年は西の尾越峠からだったが、その後は、平(だいら)集落から東尾根をたどるコースとなっている。登山口へのアクセスがよく、最初、急峻なところもあるが距離も短いためだ。
新快速敦賀行きで8時35分堅田駅に着き、南井さんの車に乗り込んで、平へ向かう。
記録的な暖冬と降雪の少なさで、花折トンネルを抜けても、雪は、林の中にわずかに残っているだけだった。
いつもの通り、バス停のそばに駐車して、スパッツを着けるなどの準備をして出発する。
道にも畑にも雪は無く、民家の軒下にわずか残っているに過ぎない。
正教寺から杉林の中の細い路をたどる。林床が明るい緑となっていて何かと見ると、ヒカゲノカズラが一面に地面を覆っているのだった。例年、雪で覆われているので、気がつかなかった景色だった。
雪が全く見られない平集落 | ||
ヒカゲノカズラに覆われた杉林の林床 | ヒカゲノカズラ(ヒカゲノカズラ科) 名前は日陰だが日向の山道の わきによく生える |
すぐに急な坂道となる。雪がないので、さしたる苦労ではない
一旦勾配が緩くなるがすぐにまたきつい坂道となる。最も急な部分はトラロープも着けられている。年々この路も利用者が増えて整備されてきている。
やがて傾斜も落ち、尾根筋らしい道となる。落葉樹林となり周りが明るくなる。
837mピークも意識することなく通り過ぎ、10cm程度の雪が積もっている杉林に入り、941mピークで左に向きを変える。たいした登り降りもなく、楽に歩ける。ただ標高1000m近い山の中なので、林のすき間から時おり通り抜ける風は冷たく、レインコートのフードを被らないと耳が凍えてしまいそうだった。
941mのピークを越えて、坂を降るあたりが、よく霧氷が着いてきれいなところだが、この暖かさで、それは無理な話だ。
さらに進むと、南の谷路への分岐に出る。比叡山や琵琶湖南部を望める場所だが、今日は暖かいせいで、少しモヤがかかっていた。
標高600m付近で小休憩 | 941mピーク手前の標高900m付近 | |
941mピークを過ぎた稜線 | 東峰手前から琵琶湖南湖方面を望む |
ここから背の低い落葉樹林を100mほど進み、山名標柱の立つ山頂広場に出た。周りに少し雪が残っているものの、標柱の根元はむき出しだった。
展望の開けている東側には比良山の武奈ヶ岳、そして蓬莱山を間近に見られた。共に斑らな雪を被っている。
記念写真を撮ってから、いつもの通り、西側の窪地の斜面の中腹に場所を取り、楽しく昼食を取った。北風もさえぎられ、春近い明るい陽が注いでいた。
7回も訪れているうちに、この南に開けた草原の窪地こそが皆子山の最大の魅力であるように思えてきた。小さなカールのようでもあり、片側が飛ばされた爆裂火口のようでもある。
積雪が50〜100cmともなれば、好きな傾斜の雪上滑落停止訓練ができる。斜面の底は逆の傾斜となって、自然に止まるので怖がることなく練習に励めるトレーニング場だ。 ただし今回はこの窪地には全く雪はなく、記録的な暖冬の皆子山となった。
しばらくして、6人の若者パーティーと下のバス停で一緒だった、大阪から来たという16名のパーティーがやって来て、同じく、窪地の斜面で昼食を始めていた。
皆子山山頂から比良山武奈ヶ岳を望む | (同蓬莱山方面 ピークは杉に隠れている | |
山頂で 標柱の根元が現れている | ||
昼食 | 山頂の窪地 全く雪がない |
50分ほどの昼休みの後は、下山にかかる。
最後の急坂では一部滑りやすいところもあったが、注意深く降って平の車に戻った。
残念ながら、雪もなく、そして山頂での雪上訓練もできなかったが、それらは別として登り2:00 (休憩0:15を含む)、降り1:25(休憩0:10を含む)という軽快な登山となった。
山頂を後にする | ||
比良山蓬莱山から権現山 例年よりもずっと雪が少ない | 琵琶湖南湖方面 |
コースタイム
新三田駅 | 6:57 | |||
川西池田駅 | 7:24 | |||
尼崎駅 | 7:35/7:37 | |||
大阪駅 | 7:45 | |||
堅田駅 | 8:35/8:50 | |||
車 | ||||
平(450m) | 9:15/9:20 | 所要時間 | ||
正教寺(460m) | 9:35 | 平~山頂~平バス停 | 4:20 | |
急傾斜地(680m ) | 9:50/10:00 | 歩行時間 | 3:00 | |
917m | 10:45/10:50 | 休憩時間(訓練0:40を含む) | 1:20 | |
P941m | 10:55 | 測定機器 | スマホ | |
東ピーク(950m) | ソフト | ジオグラフィカ | ||
皆子山山頂(971.5m) 昼食、訓練 | 11:20/12:15 | 測定点数 | 223 | |
谷路分岐 | 12:20 | 歩行距離 | 6.37km | |
941mピーク | 12:40 | 累積登高 | 670m | |
837m | 12:55 | 累積下降 | 670m | |
680m付近 | 13:10/13:15 | |||
正教寺(460m) | 13:30/13:35 | |||
平(450m) | 13:40/13:50 | |||
車 | ||||
堅田駅 | 14:20/14:39 | |||
大阪駅 | 15:28 | |||
尼崎駅 | 15:35/15:37 | |||
川西池田駅 | 15:52 | |||
三田駅 | 16:25 |
皆子山トラック地図 |
参加者 会員5名(清水、白柳、南井、村上、山岡)
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