2021年7月25日(日)晴れ
昨日の斜里岳登山で思った以上に疲れてしまい、今日の山行は当初予定していた摩周岳から雌阿寒岳に変更する。
短時間で登頂でき標高も高いので涼しくお花も見られるのではと思い、一番楽であろう雌阿寒温泉コースを登り阿寒富士にも登頂しようと考えたが、出発時間が遅くなり陽も上がっていたので暑く、歩き出してすぐあっさりと阿寒富士は諦め山頂往復することにした。
登山口は雌阿寒温泉公共駐車場から、来た道を少し戻った所にある。硫黄臭がすると思ったら白濁した温泉水が川に流れていた。
アカエゾマツの林をはびこる根っこを選びながら足を運んでいく。火山の注意書きの看板、合目と山頂までの距離を書いた標柱が設置されているので歩く目安になる。
林を抜けるとハイマツの道に変わり、4合目あたりからは視界も広がりお花も見られるようになる。
斜度はしだいに増してハイマツ、砂礫、岩が混在する景色が広がってくるとメアカンフスマ、メアカンキンバイ、イワブクロなどの花があちらこちらに咲き、
登るにつれ下方に小さく見えていた森の中のオンネトーの湖面が全容を現してくる。
雌阿寒温泉コース 下にオンネトーを見下ろす | 雌阿寒温泉コース | |
イワブクロ(ゴマノハグサ科) 北海道の新しい火山に多い 樽前山で見つけられタルマエソウともいう |
本州西部生育のイワナンテン(ツツジ科)ないしセイヨウイワ ナンテンに似ているが不明 |
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雌阿寒フスマ(ナデシコ科) | メアカンキンバイ(バラ科) | |
マルバシモツケ(バラ科) |
8合目になるとハイマツも見られなくなり火山礫の道になる。ジグザグに切られた道を黙々と登る。今日も暑い。
前後する登山者も言葉も交わさず黙々と耐えて登っている感じがした。
9合目で火口縁に登り着く。火口をのぞき込んでみると噴煙が上がり火山特有の荒々しい迫力ある景色に吸い込まれそうになった。立ち入り禁止のロープが張られ、火口壁を回り込むようにして山頂へ向かう。
山頂は吹き曝しで今日もモヤッとして青空ではないが噴煙の上がる火口の向こうに阿寒湖と雄阿寒岳が見えた。すぐそばの阿寒富士のジグザグに切った登山道も見えている。
山名板が立っているだけの山頂。三角点はどこにあったのか確認できなかった。
山頂で憩う登山者は昨日の斜里岳と比べて少なく静かな山頂であった。
山頂付近から | 火口越えに阿寒富士を見る | |
雌阿寒岳山頂 標柱の奥には剣ヶ峰と雄阿寒岳、右は フレベツ岳 |
雌阿寒岳山頂から北東の景色 | |
山頂の火口縁 | 雌阿寒岳山頂で | |
火口底の赤沼 | 来た道を雌阿寒温泉めざして下る | |
イワブクロ(ゴマノハグサ科) | ハイマツの山腹を下る |
下りは来た道を転ばないように慎重に下った。
雌阿寒岳時間記録 | |
雌阿寒温泉登山口 | 8:00 |
5合目 | 9:40/9:50 |
7合目 | 10:10/10:30 |
9合目 | 11:05 |
雌阿寒岳山頂 | 11:20/12:00 |
8合目 | 12:25 |
7合目 | 12:40 |
5合目 | 13:05 |
3合目 | 13:40 |
雌阿寒温泉登山口 | 14:05 |
雌阿寒岳トラック地図 |
参加者 会員2名(岡村、白柳)
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