金剛山山行記録/関西の山の会会員募集「山があるクラブ・Ⅱ」登山クラブ

山行記録

金剛山(1,125m) 

2019年4月22日(日)
 久しぶりの例会参加でした。朝、637分栗東駅を出発、新今宮で南海に乗り換え、河内長野へ、ここで本日の参加者5名全員が集合、バスで千早へ向かう
9:30 金剛登山口に到着した。バス停から黒栂谷を遡行するコースをめざす。
すぐに歩き始める。

 私は本日の山行でスマホデビュー、ここでジオグラフィカを起動した。本日のコースタイムは記録を残していなかったので、トラックデータをパソコンに転送し、カシミール3
Dに取り込んでポイントとなる地点の到着時間を割り出して使用した。 

10:00にツツジオ谷の出合に着いた。直前に団体登山の集団が歩いていたが、さらに上流へ登っていき、我々の他、少数のパーティがツツジオ谷を遡行する。
 谷の遡行は荒れているので警告の張り紙があり、注意しながら進むことにした。さっそくカンアオイの花を見つけた。花の形が面白い。地表近くに下向きに咲いており、子房が大きいので、果実と間違えそう。ヒゴスミレ、エイザンスミレなどいろいろなスミレも咲いていた。春真っ盛りの森の中、花を探してゆっくり歩く。今日はたくさんの花が見られそうな予感がする。

   
カンアオイ((ウマノスズクサ科))  種類が多数あり、同定は難しい   エイザンスミレ 葉の基部が3本に分かれている ヒゴスミレは
これが5本に分かれる点が異なる 


1019 腰折滝に着く。2段になっているのでこの名が付いたか、しばらく行くと皆さんが探しておられたサイゴクサバノオの小さな花を発見した。目が悪いと細部までよく見えないので、ルーペが必要だ。谷は台風の影響でそこかしこに杉の木が倒れている。時間がたっているので安定はしているが、歩きにくいので道の部分は切断されている。

   
腰折れ滝    サイゴクサバノオ(キンポウゲ科) 5ガク弁 黄色の雄蕊 
     
滑滝     

1058 上部の滝に着く。滑滝で先ほどの腰折滝より小規模ながら品があると思った。谷をさらに進むと傾斜が緩くなり、歩きにくいザレ場になってきた。
 ヤマザクラ、トウゴクサバノオ、シロバナネコノメソウ、サワハコベなどたくさんの花が疲れるのを和らげてくれた。

   
ヤマザクラ(バラ科)    トウゴクサバノオ(キンポウゲ科) 花は黄色で草丈はサイゴク
よりも低い 
   
シルバナネコノメソウ(ユキノシタ科)    サワハコベ(ハコベ科) 

しばらく進むと上の方で人の声がするようになった。上を振り向くと尾根道との合流地点で、すぐに頂上直下の国見城跡に飛び出し、山頂広場にたどり着いた。頂上到着は1200であった。

広場には大勢の人々が腰を下ろして昼食をとっていた。頂上の金剛サクラはまだ咲いていなかった。我々も昼食をとることにした。頂上の時計の周りは大勢の人がポーズをとっており、ライブカメラに写り込もうとする人たちであることが後にネットで調べていたら判った。山頂広場からは遠くが見渡せ、大阪湾から淡路島まで遠望できた。

1245 昼食後記念撮影してから、山頂広場を出発し、カトラ谷のニリンソウ群落を見に行った。「カトラ谷は土砂崩れのため通行できません」と警告が出ていたが、下山するつもりはないので、注意して急坂を下った。谷に降り立つと白いニリンソウの群落が緑のカーペットの上に白でグラデーションを描いており、広い谷筋を埋め尽くしている様は見事であった。各自、カメラにお好みのアングルで写真に収めた。

 谷を下る途中でエンレイソウ、ヤマエンゴサク、バイケイソウ、ユキザサなどたくさんの花の名前を聞いたが次回の山行まで頭に留めておく自信はあまりない。出発直後の黒栂谷で見かけたイチリンソウ(左)とカトラ谷のニリンソウ(右)を比較すると花の数の他、葉の切れ込み方に特徴があるようで、少し理解ができたと思っている。
 谷を登り返し、元の山頂近くまで登り、タカハタ道を稜線沿いに下山した。下り道は結構な急坂になっており、登りに使うと相当疲れそうな道でどんどん下る。杉の根が縦横に走っており、足を捻挫しないよう注意して降りた。
 途中、ブナの巨木が何本も自生しており人工林の多い山中で、四方に枝を広げる雄大な姿は森の主を彷彿とさせる

   
 エンレイソウ(ユリ科) 3枚の葉と3枚の花弁を持つ
花の色は緑やこの花のように茶紫色
   ヤマエンゴサク(ケシ科)
   
ブナ(ブナ科)の巨木    ニリンソウの群生 
     
イチリンソウ(キンポウゲ科) 花はニリンソウより大きい 
葉も切れ込み臥細かく深い 
  ニリンソウ(キンポウゲ科)  葉の切れ込み吸うは少ない。
花柄は最上部の葉の基部から1から2本出る

。 タカハタ道は989から腰折滝へ降りるようなルートであったが、実際に下ったルートは松ノ木道を辿ったようで、ツツジオ谷の180m程上流の黒栂谷に下山した。谷を少し上流に登ると対岸に渡る橋があり、バス停をめざして林道を下る。

1415無事バス停に戻ることができた。バス停には河内長野行きのバスが止まっていたので、急いで乗車することができた。

 参加者:会員 岡村、清水、白柳、深尾、山岡 計5名


コースタイム

千早バス停(520m) 9:30 行動時間 5:15
駐車場、トイレ 9:35/9:45 歩行時間 4:00
ツツジオ谷入口(580m) 10:00 休憩時間 1:15
腰折レノ滝(655m) 10:20
滝(807m)) 10:55 GPS Geographica
925m地点 11:45/11:50 測定点数 221
11:50 歩行距離 6:39km
山頂広場 12:00/12:45 累積登高 688m
カトラ谷入口 12:50 累積下降 688m
ニリンソウ群生地 13:05/13:15
カトラ谷入口 13:20
分岐 13:50
675m地点 14:10/14:15
黒栂谷 14:20
黒栂谷橋 14:25
橋 ツツジオ谷分岐(570m) 14:35
千早バス停(520m) 14:45
大阪駅 7:46
新今宮駅 8:01/8:15
河内長野駅 8:42/9:00
千早 9:30
千早 14:45
河内長野駅 15:15/15:28
新今宮駅 15:53/16:00
大阪駅 16:17


 
 金剛山トラック地図

この背景地図等データは、国土地理院の電子国土Webシステムから配信されたものである。

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