金剛山の山行記録/関西の山の会会員募集「山があるクラブ・U」登山クラブ

山行記録


金剛山

2012716日(月)快晴

 河内長野駅からバスに乗り金剛登山口で降りて560段の急な階段を10分ほどで登りきると千早城跡です。今日は快晴で空気が澄んでいるので関空から明石大橋までよく見えます。茶店がある広場を通り過ぎ階段を上がり奥まった所に本丸跡と楠正成を祀った千早神社があります。
 神社横の道に沿って行くと休憩所があり、少し下ると千早本道と合流します。3合目の道標があり木の階段が続いています。駆け足で下ってくる人や5千回登山を果たした人など皆元気に歩いています。5合目ののろし台跡は平坦で、東屋とトイレが二つ、ベンチもあるので休憩するにはちょうどよい所です。山ガールが増えてから整備されたと聞いています。延々と続く階段歩きは忍耐ですが頭上を杉の木が覆い風が通る所も多く思ったより心地良かったです。

  
    ゆるい丸太の階段が続く道              中腹からブナなども混じる森

 杉の植林がブナ林に変わり、9合目から道が分かれ近道の急な木段をもう少しと頑張って登ると金剛練成会員の登頂回数の掲示板がある広場に出ました。山頂の茶店前のベンチや国見城跡広場には大勢の登山者が休憩していて賑やかです。どこからかパフォーマンスをする人が広場の中央に現れて高校三年生など懐メロを歌い出しましたが周囲の登山者の乗りは今ひとつでした。国見城跡からは大阪平野の展望が良くPLの塔もよく見えます。気温は
27度でしたが風が通り気持ち良さそうに昼寝をしている人もいました。
 転法輪寺から参道を上っていき、夫婦杉、福石など通り過ぎると葛木神社があります。この奥に葛木岳(
1125m最高峰)がありますが神域の為、立ち入り禁止となっています。神社から少し下った広場からは大和葛木山がよく見えました。このあたりのブナ林も綺麗です。
 仁王杉など巨杉の並木道を下っていくと一等三角点のある湧出岳への分岐があります。三角点にタッチして元に戻り千早園地へと向かいました。歩きやすい広い道です。
 「ちはや星と自然のミュージアム」でギンリョウソウが咲いている所を教えてもらい探しに行くと園地の端の方にまだ出てきたばかりの背の低いギンリョウソウが群生していました。


ギンリョウソウ 葉緑素を持たない腐生植物

 キャンプ場を過ぎるとすぐ伏見峠でここからダイヤモンドトレールに入り久留野峠へ向かいます。いろんな野鳥の鳴き声が聞こえてきて癒されます。久留野峠から見上げるような急な階段を上るとミヤコザサが足元両側に繁る明るい快適な道になり、奈良県五条市の街が見渡せました。
 中葛城山の標識がありましたが三角点はどこにあるのか分かりません。遠くには大峰山脈、八経ヶ岳や稲村岳の特徴ある山並みを確認しました。


 山上ヶ岳、稲村岳、行者還岳、弥山が展望できる


 高谷山を通過し千早峠に向かいます。ゆるやな上り下りが続いた後、急な下り坂となり千早峠に着きました。途中マウンテンバイクやトレランの人に出会いました。皆それぞれに山を楽しんでいました。
 ここからダイトレを離れロープウェー駅に向かう道を花や木を観察しながらのんびりと歩きました。

   
キフリツネソウ(ツリフネソウ科)の色違い種        トチバニンジン(ウコキ科)
普通は全体が黄色

谷川を流れる水音が聞こえてきて涼しげな気分に浸って歩いていたらゲートが見えてきました。馬場谷の名水で顔を洗いさっぱりしてバス乗り場まで道路を戻り帰路に着きました。 (岡村)

参加者 会員3名(岡村、清水、白柳)

全歩行距離 11.6km



                金剛山登山トラック地図
この背景地図等データは、国土地理院の電子国土Webシステムから配信されたものである。

コースタイム

登山口  9:20/9:30
 千早城跡    09:40
 5合目  10:10/10:20
 国見城跡 昼食  10:50/11:30
 湧出岳  11:55
 伏見峠  12:25/13:00
 久留野峠  12:50/13:10
 中葛木山  13:30/14:50
 高谷山  13:45
 千早峠  14:05/14:15
 ゲート  14:50
 バス停  15:05/15:15

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