多紀アルプス　筱見四十八滝～小金ヶ岳山行記録/関西の山の会会員募集「山があるクラブ・Ⅱ」登山クラブ

筱見四十八滝～小金ヶ岳山行記録

2016年年4月16日（土）
　晴天に恵まれた4/16朝9：45、兵庫県篠山市筱見（ささみ）　四十八滝キャンプ場に到着した我々は清水さんの車を大タワ峠にデポするため、キャンプ場で約40分待機した。南井さんの車で二人が帰ってきたので、9：56　四十八滝キャンプ場を出発した。

　道はすぐ四十八滝核心部に入り、まず水量豊かな滝が現れた。手洗滝である。続いて弁天滝、鎖場をよじ登って、長滝、シャレ滝、大滝など始終水の豊富な八つの滝をめぐるスリリングな四十八滝の渓流遡行を楽しんだ。

肩ノ滝		最後の滝、大滝
開いた明るい岩壁を登る		滝の西面の岩はヒカゲツツジで覆われている

　大滝から急な踏み分け路を登ると滝の上に出て、ここから標高差約20mほどの開けた岩壁がありこれを直登する。鎖もあるので安心である。南の丈山や弥十郎山の展望がよい。さらに谷をつめると、源流部の明るい広葉樹の林にでた。良い天気で風もなく、陽だまりたっぷり新緑の里山という風情で、なかなか気持ちの良い登行である。

　11：54　稜線に登り着いた。稜線は風があり涼しい。少し歩いて、稜線から滝登り口へ戻る周回路との分岐点にて昼食をとった。南井さんの誕生日を祝う格別なコーヒーをごちそうになった。

　12：40　昼食後、四十八滝の周回コースを外れ、多紀連山縦走コースを小金ヶ岳を目指して縦走を再開する。峠山630ｍを越えると道は一旦大きく下る。日陰ツツジ、馬酔木、山桜がそこここにきれいに咲いており、思い思いに写真に収めた。折角登ったのにどんどん下るのはもったいない。

　最低鞍部に達するとここから再び登りにかかる。振り返ると大きく下った峠山が背後に大きくそびえている。急登をあえぎながら登ると岩場の通過となるが岩陰には日陰ツツジが群落を作ったりして、しんどい登行を癒してくれる。634ｍ、694ｍの頂きからは南に鍔市（つばいち）ダムとその向こうに瀬戸内海に至る山々が遠望され、春の霞んだ山並みが爽やかであった。この付近から岩稜が現れ始め、鎖があったり、アルペン気分のアップダウンであるが、体力を使い果たし、しんどくなってきた。息を切らして、最後の急登を登り切ると小金ヶ岳725ｍの山頂に飛び出した。

源流部の気持ちいい落葉樹林　ヤマサクラも咲いている		544mピークへの登り　振り返ると先ほど大下りした峠山
ヒカゲツツジ		ヒカゲツツジ
694mピークを過ぎて小金ヶ岳が見えてくる		ヒカゲツツジ
小金ヶ岳の山頂で		山頂から三岳(左)を望む　その手前のコルが大タワ 北側の展望もよい
頂上から東の展望　遠方右が愛宕山　中景左に八ツ尾山

　14：47小金ヶ岳の山頂は北と東方向は周囲の眺望に恵まれ、遠くに大江山や長老ヶ岳、近くは今日歩いてきた峠山や八ケ尾山の山々が広がっていた。残念ながら南と西は灌木で見通しが悪かった。大休止、記念撮影をしたあと、15：10いよいよ多紀アルプスの核心部の岩稜下りにかかった。鎖が各所に掛り、しっかりしているが岩稜上を急下降するスリリングな縦走路で中国の水墨画を彷彿とさせる岩峰のアップダウンを楽しんだ。岩稜を離れると道は杉林の中を下りはじめ、手入れの行き届いた杉林をしばらく下ると大タワ峠に下り着いた。峠付近では森の中にフィールドアスレチックの施設を製作中で木くずの良いにおいが漂っていた。

　15：45　大タワ峠到着。全員が清水さんの車に乗り込み、四十八滝キャンプ場まで戻ったのちそれぞれの家路への帰途についた。
　春まっ只中の穏やかな天気の一日を丹波の山中に浸ることのできた一日でした。(文　深尾) (写真　清水、和田)

小金ヶ岳～大タワの岩稜　水墨山水画のようだ		岩稜の路を行く

コースタイム

筱見四十八滝～小金ヶ岳トラック地図

参加者：清水、白柳、南井、瀧井、深尾、和田　計6名


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