湖北　金糞岳、白倉山山行記録(個人山行)/関西の山の会会員募集「山があるクラブ・Ⅱ」登山クラブ

湖北　金糞岳(1317m)、白倉山(1270.7m)山行記録

2018年 6月17日(日)曇り後晴れ

金糞岳を知ったのは何年も前で、里山の雪がすっかり解けた春だった。北陸線の今庄辺りだったか、やけに白く雪を冠った山があり「あの山は」と尋ねると「金糞岳」と教えられた。又、琵琶湖周辺の山に登った時も真白な大きく高い山が気になり尋ねると「金糞岳」と返事が返ってきた。それ以来金糞岳は登りたい山の一つとなったが、なかなか機会に恵まれなかった。
　会の例会に決まった時は嬉しかった。 

滋賀県第二の高峰で関西百名山の一つに数えられている金糞岳に向かって車は木之本ＩＣを降りる。国道３０３号線を経て鳥谷林道を岐阜県側から走る。山頂まで走るのかと思う程に高度を上げると坂内村登山口駐車場に着く。ここまで文明の機器に運んでもらうと少し寂しい気もする。確か岩木山でも同じような気持ちになった。
　滋賀県側から車を走らせてきた南井さんが待ってくれている。

 　駐車場の道路反対側に登山口がある。最初は急な登りだが、1０分余りで連状口登山口からの尾根道と合流する。ここからは緩やかな自然林の気持ち良い尾根歩きが続く。山頂まで25分の表示プレートがある。アザミ、カラマツソウ、ニガナ、等の花が咲いている。

ミドリシジミ()シジミチョウ科		ノアザミ(キク科)

　やがて成長したネマガリタケや低木に阻まれ展望のない平らな山頂に着く。ここで、体調不良で白倉岳を諦めた私の為に皆が早い昼食タイムにしてくれる。

金糞岳山頂(1317m)で		白倉山(中央が山頂)を望む　金糞岳から約40分
南の霞んだ長浜市や琵琶湖方面を望む

　白倉岳に向かう皆を見送り、暫くウロウロしていたが手持無沙汰なので白倉峠まで行ってみることにする。
　伸びたネマガリダケが密集している道を進むと前が急に開けてきて白倉峠へと下る。同時に峠から白倉岳への急登を一列に登っていく皆の姿が小さく見える。暫くすると渋滞気味に見え、間をおいて一人ずつ進むのが見える。山肌から見て岩場を通っているのだろう。スムーズに動き出し肩の様な所に着いたらしいが、その後全く姿が見えなくなった。白倉岳山頂は前に見える頭の後ろに隠れているのだろう。いくら待っても姿が見えないので、コルまで下って引き返す事にする。 

金糞岳に戻ろうと急坂を登り返すと、すぐに顔を真っ赤にした高齢者のグループが追い付いてきた。道を譲り、白倉岳の方を振り返ると皆が白倉峠に向かって下っているところだ。

　一足先に金糞岳山頂に戻り皆を待っていると暫くして戻ってきた。

手前の白倉峠を越えて急登がある		アカモノ(イワハゼ)(ツツジ科)
クマノミズキ(ミズキ科)の花		白い花のヤマボウシ(ミズキ科)が多い
白倉山山頂(1270.7m)		ムシカリ(オオカメノキ)(スイカズラ科)

　数日前からふらつきがあったので、欲張らず金糞岳だけにしょうと決めていた山行だったが、山並みや山の一部の様に溶け込んだ皆の動きを眺め、久しぶりにのんびりとした。

 　駐車場に戻り、滋賀県側から帰る事になる。

　鳥越峠に鳥越林道の石碑と開通記念碑が立っている。広域基幹林道と言い、林業を管轄する林野庁が林業の受益地につくるらしい。植林帯はあったか？と頭に疑問符はよぎったが、舗装道の鳥越林道は山肌を縫うように付けられていて天空のドライブを楽しませてくれた。

　一般道に出てから南井さんの車と別れ、私たちは浅井町高山から長浜ＩＣに入り帰宅した。(文　村上)

コースタイム

金糞山、白倉山トラックマップ

参加者　会員6名(南井、梅川、清水、白柳、村上、山岡)


山行記録トップへ

「山があるクラブ・Ⅱ」　HOME