和泉葛城山山行記録/関西の山の会会員募集「山があるクラブ・Ⅱ」登山クラブ

山行記録

和泉葛城山山行記録

201512月13日(日) 曇り時々晴れ
 南海岸和田駅より路線バスに乗り換え、終点の塔原で下車する。私達参加者7名と以前に会山行に参加された山岡さんとそのグループの方も同じコースを歩かれるとの事だ。

 バス停前の道を川沿いに真っすぐ進むと分岐に「至葛城山登山口」の案内板図がありそれに従い右の坂道へと進む。やがて「左本谷林道、右葛城山」の石標があり、急な九十九折れの地道を進んで行くと少し平らな場所になり休憩をとる。そこには両端に1対の石灯籠があり、「二十丁」、「枇杷平、山頂まで2千2百米」と記した石標や標柱もある。山頂まで○米の標柱はこの先200米ごとにあり山頂までの目安になり頑張れる。

   
登山口からわずか行ったところの分岐点 右へ行く    枇杷平 

 休憩後は緩やかな路を暫く進み、車道にでてから目の前に見えるすぐ向かい側の階段から一旦地道に入り再び車道に出る。つまり本谷林道のピンカーブをハイキング道が横切って直進しているのだ。それからはしばらく車道を歩き、分岐を見たら右の地道に入る。「玉冷泉、山頂まで八百米」標柱が立つ。
 もう少しだ。
いよいよ本州の南限という天然記念物のブナ群生地にはいり、1本なのか数本があわさったのか判らない大きなブナの幹の横にある展望台でブナの群生をしばらく眺める。白い縁取りの笹を下一面に従え、自らは葉を落とし自在に枝を伸ばしている木々の様を面白く眺める。

前方に長い石の階段が見え、喘ぎながら登ると高龗(たかおかみ)神社(葛城神社)石宝殿、反対側に八大龍王と記された石の鳥居と石宝殿、この辺りが山頂の様だ。木の枝にプレートがいくつも下がっていて「さすがに山頂」と思った。高龗とは難解な漢字だ。役ノ行者ゆかりの葛城修験道に由来するらしい。八大龍王はもちろん大雨や干ばつを逃れるためのもので江戸期に藩主岡部氏が寄進したものと書かれている。

山頂の標高は658m、東に700m行った電波塔の立つ無名ピークの655.6mの三角点よりもわずかに低い。その三角点には今回は行かない事にする。

山頂直下は綺麗な車道が通り、初めてこの山に登った時、がっかりした記憶がある。その車道に出てから円形の展望台に移動する。その上で和歌山の龍門山等の山並みを眺め、辛うじて見える関空を特定して下で昼食とする。山岡さん達も先に着いている。

   
大ブナの展望台    八大竜王社の鳥居 
   
ブナ自生地の大株群    山頂で 

下山は山頂から来た道を階段下まで戻って、ブナ林ボードウオークを通り車道に出る。

 暫く車道を歩き、二十一丁地蔵から丁石道の地道にはいる。お地蔵さんが丁石となる道で数を読みながら下るが見落としてしまったのもあり全部は確認できなかった。

 幾度とこの路を歩いている岡村さんによるとお地蔵さんの「前掛けが新しく綺麗だ」と言う。「お正月も近いので新しくしてもらったのだろうか」等と話しながら歩く。粘土状で滑りやすく薄暗い植林の急坂を慎重に下っていき、水の音が聞こえてくるようになるとまもなく車道に出る。

 
ブナの老木はヤドリギが沢山寄生している    ヒノキ林の中から関空方面が霞んで見える 
     
21丁地蔵 ここから林道を外れ左の地道を下る     

 そこを横切って七丁地蔵の横から急な丸太階段を降り渓流歩道に入る。さらに牛滝川を渡渉して左岸沿いを下っていく。渓流歩道の名の通り今までと景色が一変し、渓谷気分があじわえる。やがて錦流の滝が現れる。2段になって落ちる滝だが良く見ると上は堰堤から流れ落ちていて残念な滝になっている。写真は清水さんが堰堤をうまく隠し綺麗に撮っているが取水ホースは隠しようがないようだ。

 三ノ滝、二ノ滝、一ノ滝と続き古刹、天台宗牛滝山大威徳寺に着く。名残紅葉の中、重要文化財の多宝堂は朱色が綺麗で境内で一際めだっているが、今日は人が少なく趣のある寺だ。紅葉の名所で知られているが最盛期を逃すのもありかなと思いながらバスに乗り今年最後の例会山行を終える。

 岡村さんには計画時からいろいろ相談にのっていただき感謝です。(文 村上) (写真 和田、清水)

   
林道に合流しこれをクロスして渓流歩道へ下る    錦流ノ滝  落差7.8m、 上は堰堤の落水
   
一ノ滝    大威徳寺の多宝塔など 時期を過ぎたがモミジが残る 
     
大威徳寺の山門 全山モミジが植えられ季節には
混雑するらしい。
   


コースタイム

大阪駅 8:34 所要時間 5:15
新今宮駅 8:50/8:57 歩行時間 4:00
岸和田駅 9:21:00/9:32 休憩時間 1:15
塔原(250m) 10:00/10:10 歩行距離 11:10km
枇杷平(530m) 10:50/10:55 累積登高 779m
大ブナ樹(790m) 11:35 累積下降 745m
山頂(858m) 11:50/11:55
展望台(854m) 12:05/12:50
山頂(858m) 12:50/13:00
ブナ群生地 13:00/13:15
林道(830m) 13:15
21丁地蔵(751m) 13:35
(430m) 14:05/14:15
林道(390m) 14:20
7丁地蔵、沢(350m) 14:22
14:25/14:30
14:40/14:45
大威徳寺(290m) 14:45/15:05
牛滝山バス停 15:05/15:10
牛滝温泉、いよやかの郷 15:15/15:20
牛滝山バス停 15:25/15:36
久米田駅 16:16/16:20
大阪駅 17:13

 
和泉葛城山山行トラック地図

参加者    会員6名(村上、岡村、白柳、深尾、南井、和田)

山行記録トップへ

「山があるクラブ・Ⅱ」 HOME