伊吹山北尾根山行記録/関西の山の会会員募集「山があるクラブ・Ⅱ」登山クラブ

山行記録

伊吹山北尾根 

2013年4月20日(土)曇り
 悪天候が予想され、延期するとの知らせから一転、前日の午後9時過ぎに土曜日決行の知らせが入った。その後バタバタとお弁当、朝食の下準備を済ませ、早めに就寝の予定が18年ぶりの伊吹山の姿が脳裏に浮かびなかなか寝付かれなかった。
 8:05守山駅で南井さんの車に乗車、菩提寺PAに向かいここで全員が清水さんの車に乗って8:35出発。山歩きにはまずまずの天気にメンバー5人全員笑顔で車窓からの景色を楽しんだ。
 会員外の私は庄野さんとは初対面でだったが、若く健康美溢れる方との会話は楽しく「今日は良いことありそう」と予感がした。予感的中、伊吹山ドライブウエー料金所で「今日から開通、今日明日は料金半額です」、3000円の予定が1500円になった。

 九十九折のドライブウエーの所々に咲く満開の山桜が新緑に彩られ春を満喫した。駐車場までの数ヶ所でバードウオッチャーが大きな望遠レンズをつけたカメラを据えてオオワシの飛来を忍耐強く待っていた。以前湖北野鳥センターを訪れた折、偶然にもオオワシ2羽が悠々と大空を舞う姿を目撃したことがあったが、羽を広げた鷲は2m以上あり、黄色のくちばしが強く印象に残っている。

 静馬ケ原入り口(標高1120mの標識あり)に車を留め10:05出発。初めは肌寒く感じたが歩き始めて10分もすると背中がポカポカしてヤッケを脱いだ。時折目に入る残雪、可憐に咲くヒメザゼンソウ、ヒトリシズカ、ショウジョウバカマ、エンレイソウ、カタクリの花々がめぐる季節を感じさせてくれた。滋賀県高島市はザゼンソウの群生地で有名であるが、伊吹山のヒメザゼンソウも愛らしくたたずんでいた。

     
 1149m峰から北尾根を望む 左から虎子山、国見山、
国見山、大禿山、御座峰 国見峠の奥、左はブンゲン
右貝月山
   ヒメザゼンソウ(サトイモ科) 暗赤色の苞の高さは6cm
ほど
     
 ヒトリシズカ(センリョウ科)    ヤマエンゴサク(ケシ科) 淡青色と淡桃色の花がある

 この道中2回目の予期せぬ良いことがあった。清水さん、庄野さんが花を見ようと屈んだその近くにナント鹿の角がごろんと落ちていたのだ。二人とも初めは全く気づかなかったそうだ。実に立派な40センチほどの長さで持ってみて重いのにびっくり、細かい模様も美しく感動してしまった。今日はドライブウエー料金半額、鹿の角発見と予期しなかったことが起こった。

 12時御座峰到着。残雪の残る場所近くでお弁当を広げ味覚も十分満足したところで清水さんから暖かいコーヒーが振舞われた。山頂で頂くものは格別に美味しく疲れも軽くなった。
 この場所で南井さんが「ギョウジャニンニク発見」と沸き立ったが、良く観察すると葉につやがなく球根もニンニクの香りがしないので別物ということになった。南井さんはがっかりした様子だった。

     
 登山路で見つけた鹿の角   御座峰山頂にて 

 12:40昼食を終え御座峰出発同じ道を引き返す。植物を探しながら登ってきた往路とはうって変わって、鹿の角探しに夢中、目を凝らして探しながら歩いたが、残念ながら見つけることはできなかった。鹿の角が人の乳歯のようにポロリ?と取れることが実感できた。

 14:35無事駐車場へ。14:55駐車場出発、15:45多賀SA着、お茶を飲みながら経費の清算を済ませ16:00出発、菩提寺SAで清水さん庄野さんと別れ、私たちは南井さんの車で守山駅向かい解散した。メンバーの日ごろの行いのよさが如実に現れた一日だった。皆様ありがとうございました。とても楽しい山行でした。(市橋康子)

     
 御座峰の南から伊吹山を望む その手前は1149m峰  


参加者 会員5
(清水信、市橋、庄野、南井)、会員外1名(市橋康子)、計5名

コースタイム

千里中央 7:20    
吹田IC 7:30    
菩提寺PA 8:20/8:35    
多賀SA 8:55/9:10    
関ヶ原IC 9:25    
伊吹ドライブウェー 9:30    
静馬ヶ原入口 9:55/10:00    
静馬ヶ原(1125) 10:05    
1149m峰 10:15    
987m峰 11:15    
御座峰(1070) 12:00/12:35    
987m峰 13:20    
1149m峰 14:15    
静馬ヶ原入口 14:30    
山頂駐車場 14:45/15:00    
関ヶ原IC 15:25    
多賀SA  15:45/16:00     
菩提寺PA 16:35    
中国豊中IC 17:30 守山駅  17:15 
蛍池駅 17:40    


 
       伊吹山北尾根トラック地図

この背景地図等データは、国土地理院の電子国土Webシステムから配信されたものである。

山行記録トップへ

「山があるクラブ・Ⅱ」 HOME