比良山 釈迦岳山行記録/関西の山の会会員募集「山があるクラブ・Ⅱ」登山クラブ

山行記録

比良山 釈迦岳(1,060.3m) 北小松駅~楊梅滝~寒風峠~ヤケ山~ヤケオ山~釈迦岳~イン谷口

北小松駅(9:10)-楊梅の滝9:30-展望台-楊梅の滝分岐(雄滝往復)9:5510:17-涼峠(10:4510:55)-寒風峠(11:2511:40)-ヤケ山660m12:0012:40、昼食)-ヤケオ山(13:5013:57)-釈迦岳(14:4014:55)-大津ワンゲル道-イン谷口林道(16:45)-比良とぴあ(温泉)17:20-比良駅(18:45

当初の予定は、近江高島駅に集合し、ガリバー旅行村から八淵ノ滝を登り、釈迦岳からイン谷口へ回るコースを考えていた。しかし、11日~12日の台風の影響で、ガリバー旅行村へのバスが運行していないことがわかり、急遽、一つ手前の北小松駅に集合し、上記のコースを歩くことにした。

駅を出ると、早々に汗が噴き出る。川の流れも早く、16日のゲリラ豪雨の影響が明らかだ。楊梅(ヤマモモ)の滝も、いつもの展望ポイントへは入れない。橋を渡り、登りになる。しばらく登り、東屋のある展望所に来るが、木々が大きくなって、雌滝の上部しか見えない。登山道は、あたかも川のように流れた様子が見て取れる。
 しばらく登ったところに、雄滝への分岐が現れる。何年かに一度の迫力の滝が期待されるとあって、迷わず寄り道する。数分で、雄滝の下に着く。滝はまさに爆流、凄まじい迫力だ。しぶきで服も濡れるが、大事なカメラも濡れてしまう。

     
シシガ谷入口   展望台付近から見た楊梅滝雄滝 大雨の後、まれに
見る水量だ 
     
滝つぼから見上げた雄滝 猛烈な飛沫でカメラも濡れる    滝と滝つぼを岩に登って恐る恐る見る 

滝分岐に戻り、涼峠分岐まで更に30分弱で、汗が噴き出る。分岐では、涼しい風が吹き、ほっとする。小休止、冷たいブドウが出る。何とも美味だ。夏は、果物に限る。ここから、寒風峠までは、登山道は小さな川のようになっていて、水浸しだ。濡れないように気をつけながら歩く。暑さもひとまず我慢できる。
 寒風峠でまた小休止となる。涼しい風が吹いて気持ちが良い。ここでもまた、おいしいブドウを味わう。曇り模様だった空も晴れ間となって、いよいよ暑さがこたえる。
 ヤケ山でちょうど
12時、木の下に入り込み、昼食をとる。多少元気も回復し、ヤケオ山に向かう。ヤケオ山は970m、一登りしなければいけない。直射日光が照り付け、小休止を取る間隔が短くなる。やっとの思いでヤケオ山に着く。ここまでくると、釈迦岳への最後の登りも、40分程度、気持ちにも多少余裕が出る。ヤケオ山を下ったあたりから、眼下の琵琶湖を眺めながらの縦走になる。足元には、イワカガミが敷き詰められている。4月には、可憐な花が咲き誇ることだろう。

     
涼峠分岐にある北小松の地唄の表示板    寒風峠へは盆地状のゆるやかな路だ きれいな水が
流れている 
     
ミズゴケで覆われた湿地    寒風峠 名の通り少し涼しかった 

釈迦岳への登りは、最初、琵琶湖の反対側になって視界が妨げられるが、それを過ぎると、素晴らしいパノラマが味わえる。大津方面や湖北方面の良い展望コースだ。本日の最高点、釈迦岳1061mにやっと到着する。暑さも最高に達し、大休止、おいしいブドウで息を吹き返す。皆にも余裕が出る。記念写真を撮って、大津ワンゲル道を下りる。この登山道、難路とあって、途中、綱を持っての下りや、這いつくばってといったところがある。慎重に下りる。ワンゲル道、ホンシャクナゲとイワカガミが続く花の道でもある。途中、ナメタケが密生している木が見つかる。きのこ博士の清水さんが早々に急坂を下り、更に市橋さんが続く。大きなナメタケの写真撮影の後、キノコ狩り、1㎏は優にあろうかという収穫だった。今年の8月は異例の天気続き、台風や豪雨が続き、季節はずれに立派に成長したナメタケに遭遇できた。温泉入浴後、おすそ分けがあった。
 このワンゲル道、下りばかりでなく、アップダウンを繰り返し、思ったほど高度が下がらない。途中、きのこ狩りもあって、結構時間を使った。イン谷口の林道に近づくに連れ、足元の道には、水があふれかえる。最後に橋を渡り、イン谷の林道に出て、この日の予定を終えた。
 暑い日差しの中、日帰り温泉である比良とぴあに向かい、汗を流した。私は車のため、牛乳だったが、後の
4人は冷たいビールでのどを潤した。それでも、のどの渇きはなかなか収まらなかった。本当に暑い1日だったが、充実した山行きだった。皆様、ご苦労様でした。 (南井)

     
ヤケオ山まで暑く苦しい登りが続く 肩でひと休み    釈迦岳(1060.3)山頂で 
     
大津ワンゲル道は難路と示されているように60度以上
の急勾配の下りが数箇所ある 
  ミスナラの立ち枯れの幹に発生したナメコの群れ 

参加者 会員5(南井、市橋、清水、白柳、村上)

コースタイム

大阪 7:45 行動時間 8:15
比叡山坂本 8:37 北小松駅発~比良トピア着
北小松駅 8:54/9:05
楊梅滝 雄滝 10:05 歩行時間 6:05
涼峠分岐 10:45/10:55 休憩時間 2:10
寒風峠 11:25/11:40
ヤケ山700m 12:05/12:40 歩行距離 14:19km
ヤケオ山肩840m 13:25/13:40
ヤケオ山970m 13:55 累積登高 1301m
釈迦岳山頂手前 14:25/14:40 累積下降 1269m
釈迦岳山頂1060m 14:45/14:55
850m 15:20/15:30
700m 15:50/15:55
イン谷出合林道 16:45/16:50
比良トピア 17:20/18:35
比良駅 18:40/17:54
比叡山坂本 19:15
山科 19:27/19:37
大阪 20:12


 
比良山 釈迦岳 (北小松駅~楊梅滝~寒風峠~ヤケ山~ヤケオ山~釈迦岳~イン谷出合)
トラック地図 

この背景地図等データは、国土地理院の電子国土Webシステムから配信されたものである。

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