白山

2011年7月30日(土)〜8月1日(月)

7月30日(土)　雨後曇り
　本格的な雨が降る市ノ瀬に着いて休憩所で昼食としました。午後は雨も止むとのことで、特に別当出合までのバスも急がず遅い便としました。別当出合を出る頃には雨も弱くなりました。この日は南竜ヶ馬場まで行き、女性4名は貸しテントで、男性1名は持って行ったテントで泊まりました。食事は暗い炊事場でパスタを作りいただきました。

7月31日(日)　晴れ後曇り
　朝4時起床。空には月もなく無数の星がはっきり見えました。東にはスバルやオリオン、天頂には白鳥座の大きな十字が天の川をまたいでいました。陽が登ると露に濡れた草花が光り輝きました。
　朝食の後、トンビ岩コースを室堂へ向かいました。トンビ岩まではかなりの急坂ですが、岩からあとは緩やかな路です。背後には南竜ヶ馬場の宿舎やその向こうに別山が聳えていました。
　室堂で宿泊の手続きをしてから、お花畑コース、翠池、大汝峰、室堂の周回コースを歩きました。お花畑コースはその名の通り、クロユリ、コバイケイソウ、イワカガミ、アオノツガザクラ、ハクサンコザクラ等の群落が続き白山らしいところです。五色池へは100mほど登ります。千蛇池は雪田に埋まっていました。翠池はその色と背後の剣ヶ峰とともに白山の中では最もアルペン的な風景です。ここで昼食を取ってから大汝峰(2684)に登りました。約150mの登りです。頂上にはヨツバシオガマやイワギキョウなどが咲く草原となっています。雪渓の向こうに翠池と剣ヶ峰や御前峰が見えてこれもいい景色です。
　室堂は2段のカイコ棚式でひとり70cmくらいのスペースはありました。食堂は県のものらしく立派でした。

　　　
　　　　　　　　　　　　　ミヤマクロユリ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　翠ヶ池と剣ヶ峰

　　　
　　　　　　　　　　　大汝峰山頂のヨツバシオガマ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　アオノツガザクラ

　　　
　　　　　　　　　　　　　ハクサンコザクラ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　コバイケイソウ


　　　　　　　　　　　　　　ハクサンフウロ


8月1日(月)　小雨後晴れ
　ご来光を見るために早起きしたものの、外はガスでとてもご来光は期待できそうにありませんでした。それでもとにかく最高峰の御前峰には登るつもりでしたので、ヘツドランプをつけて濡れた登山路を行きました。しかし頂上はやはりガス。日の出の時間まで待っても変わりません。奥宮に参拝して下りました。
　食堂で朝食を済ませてから下りにかかりました。リーダーの判断で雨のため少し長い観光新道は止めて、往路と同じ砂防新道を下ることにしました。黒ボコ岩の急斜面にはオタカラコウなどが咲き誇り、見事なお花畑になっていました。
　昔は小さな避難小屋だった甚之助小屋も今は普通の山小屋になっていますが、そこに着く頃は晴れてきました。下る人も、登ってくる人も多く、まさにこの山のベストシーズンであると思いました。
　別当出合からはバスで市ノ瀬へ下り、車で白山温泉、天望ノ湯で一休みしました。次いで白峰の大きないろりのある民宿「みのすけ」で蕎麦を賞味して帰路に着きました。

　残雪、火口湖そして丁度クロユリ、ツガザクラ、ハクサンコザクラ等開花時期の高山植物のお花畑を楽しみました。そして南竜ヶ馬場でのテント泊は女性会員にとって初めてのテントでした。　(清水)

　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　クルマユリ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　シナノキンバイ


参加者　5名

コースタイム