北海道遠征 大雪山 旭岳山行記録/関西の山の会会員募集「山があるクラブ・Ⅱ」登山クラブ

山行記録

大雪山 富良野岳(1991.9m) 

7月3日(日) 富良野岳
 富良野岳は十勝連峰でも植物が多く、花の散策が楽しめるそうなので天候の快復を願い登ろう

 前日の宿泊地吹上温泉から十勝岳温泉登山口の駐車場に向かう。
 緩い登りのしっかりした散策路を40分程進み右手に降る。
 ヌッカクシ富良野川を越え、左安政火口、右上ホロ分岐の標識を右に進む。

 人の背丈以上の低木帯でウラジロナナカマド、ウコンウツギ、足元にはマルバシモツケ、エゾイソツツジ、山側にはサンカヨウ、エイレンソウ、ミツバオウレンと花のトンネルのようだ。
 


   
十勝岳安政火口を先に望む   雨に会って半透明になったサンカヨウ
(メギ科) 紫の実は食べられる

 少しずつ標高を上げながら巻いて上ホロ分岐に出る。
 三ヵ所程雪渓を徒渉し三峰山の山腹をトラバース気味に富良野岳へ向かう、岩とぬかるんだ沢で登りにくいが、途中に現れたシマリスやミズバショウ、リュウキンカにホッと一息する。
  

   
登路には雪も残る   岩が重なる登山路


 稜線に出ると上ホロカメトック山や十勝岳への縦走路分岐で一気に視界が広がるはずだが、ガスで眺望はない。

 
主稜線、カミホロカメットク山方面
分岐


 山頂への登路は、急斜面が続くが苦にならない次々に出てくる花に歓声をあげながら写真を撮るなどして中々前に進まない。
 エゾノツガザクラ、アオノツガザクラ、チングルマ、コイワカガミ、エゾハクサンイチゲ、エゾコザクラ、ウズラバハクサンチドリ、エゾヒメクワガタ、イワヒゲ、コマクサなどが斜面を覆いつくしている。雲上のお花畑だ


     
コマクサ(ケシ科)     エゾコザクラ(サクラソウ科)
 
エゾヒメクワガタ(ゴマノハグサ科)    チングルマ(ツツジ科)とエゾツガザクラ
(ツツジ科)のクッション 
   
 山頂近くのハクサンイチゲの群落は圧巻。

 ロープで保護されているエゾルリソウの蕾は、まだ固そうだった。


   
山頂付近のハクサンイチゲ(キンポウゲ
科))のお花畑 
   エゾルリソウ(ムラサキ科)

 山頂で昼食にする。
 青空が見え隠れするも次から次と流れてくるガスで晴れそうもない。
 後ろ髪引かれる思いで下山する事にした。

   
富良野岳山頂で   登路を振り返る 


 安政火口分岐に着く頃には青空が見えてきた。
 前日の夕張岳登山を思うと、なんだか呆気なく登り終えた感じだった。
 眺望はなかったけれど、沢山の花に出会えて、大満足の山行きだった。

 宿に戻り、入浴後、青の池に行きました。    (文 白柳)


   
白金温泉近くの青池 水に含まれた珪酸コロイド
で青く見える 
   宿;吹上温泉白銀荘


  参加者    会員4名(植木、白柳、塚本、南井)  

山行記録トップへ

「山があるクラブ・Ⅱ」 HOME