京都 大文字山山行記録/関西の山の会会員募集「山があるクラブ・Ⅱ」登山クラブ

山行記録

京都 大文字山(465m)

2015年1月11日(日) 曇り時々晴れ
 大文字山は旧盆の送り火として京都を代表する夏の風物詩である。この送り火は東山如意ケ嶽の「大文字」がもっともよく知られ、それゆえ送り火の代名詞のごとくいわれているが、そのほかに金閣寺大北山(大文字山)の「左大文字」、松ヶ崎西山(万灯籠山)・東山(大黒天山)の「妙法」、西賀茂船山の「船形」、及び嵯峨曼荼羅山の「鳥居形」があり、これらが、同夜相前後して点火され、これを五山送り火とよんでいる。街中から近く、1時間程度で登り切ることができ、京都でも親しまれている山の代表である。 山頂からの眺めは特別で、京の街を一望できる。滋賀県からは、山科駅で下車し、毘沙門堂から、東山トレイルに出るのが普通である。

下山後は総会を開き、今年の計画を話し合った。

 山科駅(9:10集合、9:20出発)-毘沙門堂門跡(9:30~9:40)-後山階陵-沢コース300m地点(10:15~10:25)-尾根(10:40)-大津方面縦走路分岐(450m)(10:55)-大文字山三角点(10:55~11:55、昼食)-大文字山火床(12:10~12:20)-銀閣寺正門(12:40)-進々堂(13:10~14:30)

   山科駅に集合する。風邪で体調不良のため2名が欠席し、6名になった。
 体験参加の女性と挨拶を交わしたあと、住宅街の中をおしゃべりしながら毘沙門堂に向かう。毘沙門堂で厚着の服を脱ぎ、折角の機会だということで階段を登り正月のお参りを済ませる。
 道は、所々で表示があり、迷うことはない。"やましなの家"を過ぎるといよいよ山道になる。一昨年の台風18号の爪痕が谷筋に残り、無残な姿が目につく。大きな杉の中を歩き、沢コースを分けて尾根筋に向かう。所々で正月に降った雪の残雪がある。
 門跡から1時間で東山トレイルに合流する。この辺から、登山者が多くなってくる。山頂への途中、2年前にはなかった林道が横切っている。比叡平から延長してきている林道のようだ。何の目的で林道を作っているのかは不明だが、思わず絶句する。
 この後、稜線を進むと大文字山三角点に出る。ここからは京都の町が一望できる。中央に京都御所、その奥には愛宕山が見える。

     
 安祥寺谷から西の支谷を稜線へ登る    頂上の少し手前での林道工事
     
 山頂の手前の窪地には1月3日に降った雪が
残っていた
   山頂から京都市街を見る



 時間は11時前でお昼には早いが、風の少ない奥の丸太の席が空いていたため、前倒しする。ぜんざいとコーヒーで体を温める。 そのうち山頂は総勢60名ほどの人だかりになる。1時間程過ごした後、大文字火床へ向かう。火床では、大勢の子供がいてにぎやかだ。京都御所、植物園、京大学舎、京都の中心が一望できる。比叡山も雪で白くなっている。

     
 山頂(465m)で    山頂のテーブルで昼食
    
 火床からの京都市街の展望 中央の森は吉田山、その左上が御所、右上は下鴨神社
遠景中央は愛宕山(924m)、その右に竜ヶ岳(921m)と地蔵岳(947.6m)が白い。
     
 火床   大の字の中心の火床 
     
 火床からの比叡山(848m) 
朝被っていたの雪も消えてしまった
   


 しばらく休んだ後、人の流れの中を、銀閣寺道に下りる。20分ほどで銀閣寺正門に出る。哲学の小道に沿って進み、総会予定の進々堂につく。今日11日は、全国女子駅伝の行われる日で、途中の道はコースにあたり、警備中の警察官や関係者が目についた。
 この進々堂、昭和6年の開店で、創業83年、京大生に愛され続けてきた喫茶店だそうだ。人間国宝黒田辰秋作のテーブルと椅子が並び独特の雰囲気を漂わせている。総会は、1時間20分、2015年の計画を話し合った。

今年1年も無事で楽しい登山ができますように…  (南井)

参考
 黒田辰秋(くろだ たつあき、1904年9月21日 - 1982年6月4日)は、漆芸家、木工家。京都府生まれ。刳物、指物などの木工と乾漆、螺鈿などの漆芸で幅広く知られる。
 略歴
・1904年(明治37) 漆匠、黒田亀吉を父に生まれる
・1924年(大正13)頃に河井寛次郎の講演に感銘を受け、河井や柳宗悦らの民藝運動に加わる
・1968年(昭和43) 皇居新宮殿の拭漆樟大飾棚、扉飾、椅子、卓を制作
・1970年(昭和45)4月25日、重要無形文化財「木工芸」保持者(人間国宝)認定
・1971年(昭和46)紫綬褒章を受章
・1982年 没。

参加者    会員6名(南井、清水、白柳、瀧井、前田(智))、体験参加1名(和田)、計6名

コースタイム

JR山科駅(60m) 9:10/9:20
毘沙門堂門跡(110m) 9:30/9:40
後山階陵 9:50
沢コース300m地点 10:15/10:25
尾根(430m) 10:40
大津方面縦走路分岐(450m) 10:55
大文字山山頂(465m) 10:55/11:55
大文字火床(340m) 12:10/12:20
小橋(150m) 12:35
銀閣寺正門(90m) 12:40
進々堂(60m) 13:10
(総会 13:10~14:30) (1:20)
歩行距離 9.16km
累積登高 564m
累積下降 564m
歩行時間 2:20
休憩時間 1:30
3:50


 
2015.01.15 京都 大文字山地図 

この背景地図等データは、国土地理院の電子国土Webシステムから配信されたものである。

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