京都北山 天ヶ岳山行記録/関西の山の会会員募集「山があるクラブ・Ⅱ」登山クラブ

山行記録

京都北山 天ヶ岳(788m)山行記録

 相変わらずの新型コロナウイルスの感染が止まらない、状態で11月のの例会をどこにするか9月から思案してきたが、結論として手近な山として、京都北山の天ヶ岳に登ることとした。小出石からシャクナゲ尾根を経て天ヶ岳へ登り、その後は南西に伸びる長い尾根を歩き、薬王坂から鞍馬へ下る約、11kmの歩きとなる。

 昨年正月の焼杉山〜金毘羅山コースを外周りするようなコースだ。

 202010月25() 晴れ  
 このところ、いい日が続き、この日も、朝から雲ひとつない好天だ。

 大阪側からの3名は地下鉄でそして滋賀側からは車で京都国際会館の京都バス停留所に集合した。大原、古知平方面への観光や登山の客でバスは満席となった。

 古知平で我々以外の客はすべて降りた。

 小出石で降りるか、そのひとつ先の終点、公民館で降りるかわからず公民館で降車した。
 高野川の向こうに曹洞宗正園寺が見える。禅寺らしく端正な寺だ。

 国道367号を100mほど戻り、高谷川に沿って西側へ向かう、国道477号へ進む。この先の百井峠付近は一車線やっとの難路となるので知られているが、ここはアスファルト舗装の二車線幅の広い道だ。すぐに右手、北側にそびえる天ヶ森山(ナッチョ)(812.6m)の登山口を示すカンバンがある。

 およそ1.2km行ったところで左から支流岩尾谷(伊王谷)が合流し、この岩尾谷の林道を60m行くと右に天ヶ岳登山口の標柱があり、細い登山路が登っている。

 急な路がずっと続いていて、雑木林も混じり、路はわかりにくくなって、左右二手に分かれて、攀じるように登る。やがて路がはっきりしてきたところで、ひと休みする。1番の標柱が立っている。約1km先に3番、2km先に5番の標柱が続いていた。

     
小出石の曹洞宗圓正寺    天ヶ岳、シヤクナゲ尾根登山口 
     
1番の標柱のあるところでひと休み 標高373m付近    

 ここからは尾根路となって、順調に進む。「シャクナゲ尾根」の名の通り、稜線の北側には背丈23mのシャクナゲの株がふえてくる。来春の花は如何と枝先を見ても、蕾は稀で、期待できそうにない。

 路は杉や桧の林の中で展望はきかない。時折左側に焼杉山の稜線が望まれたが、こちらよりずっと高い。まだまだ天ヶ岳まではかなりの登りが必要と気を引き締める。

 やがて送電鉄塔をくぐる。その周りの稜線が切り払われて、天ヶ岳方面が姿を見せる。

やがて大原の路が合流する。多くの登山者が利用するので、しっかりした広めの路となった。次いで静原、大原方面への谷路の分岐を過ぎる。

 50mほど前に別のパーティーが見えてくる。大原から来たようだ。

 すぐに天ヶ岳、鞍馬方面への分岐標識があり、まっすぐ行くと百井峠へ至る。 ここでさきのパーティー、女性3名に追いつく。

 分岐で左側の階段を登ると、目の前に、林道がありこれを真っ直ぐに行くと、天ヶ岳山頂(838.3m)に着いた。5mx15mほどの空地になっている。小さな三角点標石と山名を書いた板切れ一枚は淋しい感じだ。

 いつものようにここでゆったりした昼食となった。

 
鉄塔の下から天ヶ岳方面を望む    大原分岐
   
 604mピーク南から天ヶ岳を望む   天ヶ森方面分岐 
 
天ヶ岳山頂での昼食    天ヶ岳山頂での記念写真 

 天ヶ岳からはゆるやかな下り基調の長い尾根路だ。約50分で静原方面への分岐がある。路は右に直角に曲がる。そこからすぐに「戸谷峰」と書かれた525.2mピークに着く。

 さらに杉林の中の路をひたすら歩き、少し下ったところが薬王坂(やこう、やっこう)だった。 
 昔からふたつの霊界、叡山と鞍馬を結ぶ最短路の峠で、くらまで薬菩薩を彫った最澄が叡山に帰る途中、ここで薬王菩薩が現れたという話が伝えられている。

   
510mピーク 分岐点正面は静原へ(荒れている) 鞍馬は右へ   戸谷峰(525.2m) 
     
薬王坂(370m)     

 ここから鞍馬の里まではわずかな下りだ。鞍馬川を渡り、鞍馬寺の石段を見て土産物屋をのぞきながら、叡電鞍馬駅に着いた。

 調査不足であったと反省しなくてはならないが、鞍馬線は78日の大雨による土砂崩れで鞍馬―市原間が不通になったままで、バスによる代行運転がされていた。

 結局鞍馬から、国際会館まで京都バスで出て、今回の山行を終えた。

 
鞍馬へ到着 鞍馬川の端    鞍馬寺の石段 


コースタイム

地下鉄国際会議場駅 8:48
小出石 公民館 9:25/9:30
登山口 9:50
1番標柱(379m) 10:00/10:05
3番標柱 (510m) 10:40
5番標柱 (510m) 10:55/11:00 所要時間
大原分岐 11:25 小出石~天ヶ岳~鞍馬駅 5:00
静原分岐(720m) 11:50/11:55 歩行時間 3:55
分岐 12:00 休憩時間(訓練0:40を含む) 1:05
天ヶ岳(788m) 12:10/12:50 測定機器 スマホ
静原分岐(510m) 13:45/13:50 ソフト ジオグラフィカ
薬王坂(370m) 14:30/14:35 測定点数 317
鞍馬 14:50/15:06 歩行距離 11:11km
地下鉄国際会議場駅 15:35 累積登高 772m
累積下降 819m

天ヶ岳トラック地図 

参加者    会員6名(清水、白柳、塚本、永井、南井、村上)

山行記録トップへ

「山があるクラブ・Ⅱ」 HOME