六甲山 赤子谷山行記録/関西の山の会会員募集「山があるクラブ・Ⅱ」登山クラブ

山行記録

六甲山 赤子谷山行記録

2018年12月2日(日) 快晴

 JR生瀬駅に予定した時間に全員集合して出発する。
 駅前の通りを西へ70mほど行き、コープ神戸の角を南へ入る。右側にはスチールの柵がある登りの坂道を登る。柵の下は水路になっている。100m行ったところで右に曲がり団地の住宅を巻いている道を行く。
 すぐに幅50cmほどの生瀬水路が現れ、水路に沿って細い道がずっとついている。きれいに透き通った水が流れている。地元の人たちによって日頃手入れされているようで、水路の落葉のたまりも少ない。3、4mの崖の上に水路と狭い道がずっと続く。今回の赤子谷をめぐるコースの中の番外とも言える見どころだ。
JR福知山線の鉄橋も見下ろす高さに付けられている。

 やがて赤子谷入口に着く。有馬への道から登ってくるアスファルト道との角には芝生とベンチが置かれている。そのアスファルト道を登ると道はゲートで閉ざされていて、左の道に入り、30m行ったところで右の谷に入り、回り道して先の道の延長部に出る。
 左に西宝橋を見てすぐに鉄の梁に腐りかけた木を渡した橋から先は登山者しか入らない路だ。すぐに右俣、左俣と書かれた錆びた鉄板が置かれた低いケルンがある。右俣の河原には大きなテントが4、5張あってまだメンバーも見えた。

   
生瀬水路道からJR福知山線橋梁などを見下ろす    赤子谷の河原で幕営する登山者達 
     
錆びたプレートと石塚の左俣、右俣の分岐     


 左俣へ路を取って、250mも行くと目の前に赤子滝が現れる。写真を撮ってから、右側のガレ場を登る。ズリ落ちる足場には湿った落葉が積もって這うように登る。登ったところで左にロープ伝いにまわりこんで、切り立った壁をこれもロープにつかまりながら滝口に降りる。

     
赤子滝 落差10mほど    右を滝の上まで登り、ロープを伝って滝口に下りる 
     
落差30mほどの細い滝    

 この後、右側(左岸)高くから落ちる細い滝があるが、本流をたどる。さらにゆるやかな沢を行くと、やがて目の前にゴルジュが谷を塞いでいる。本当に形のいいゴルジュだ。谷の切れ目は幅1~2mで壁は垂直より10度ばかり左に傾いている。
 なんとなく冒険隊になった気分で突入する。小滝と岩壁のへつりを繰り返しながら行く。頭上の岩壁は20mもの高さで空が覗いている。さすがにそんな谷底は暗い。

   
赤子谷左俣ゴルジュ入口    ゴルジュ 
     
ゴルジュを行く     

 ゴルジュを抜けて5分ほど行くと多段の滝があり左側のロープに導かれて登りきる。
さらに10分ほどでもうひとつの多段の滝に出る。滝の上部は足場も狭く、慎重に登る。

 
落差20mほどの多段の滝    同じく別の落差20mほどの多段の滝  
     
足場の悪い滝の脇を登る     

 これからは平凡な沢となり、途中左に、塩ビパイプから水が吹き出している水場がある。
本流の水もここから上は石くれに伏流して涸れ沢となる。踏み跡程度ながら路は迷うことはない。林の中の路は急となり、次いでゆるくなると、前方が明るくなる。やがて送電鉄塔に出る。六甲山縦走路のわずか5m手前の芝生の小広場となっている。ここで昼食とする。
 計画通り、スムーズに沢登りを終えて、余裕たっぷり。湯を沸かし、高級なコーヒーを入れ、リンゴや菓子などが続々と配られる。楽しい時間だ。
その間、下から何組かのパーティが上がってきた。

 沢登りと言うことで、今回の、ロープワークのいろはを練習する。まずは基本の結び方、プーリン結び、RS結び、そしてハーネスとしても使える二重プーリン結びの3種と懸垂下降に使うエイト環の使い方も。
 さらに清水もごく最近知ったばかりの昇降器、ユマールと同様に使えるブレーキ・ヒッチと言う結び方を紹介した。ロープに巻いて上下自由に結び目を移動でき、重力や力をかけると全く下には滑らないもので、面白いしいろいろ応用できる結び方だ。

   
 プーリン結びなど   変形RS結び
     
ブレークス・ヒッチ     

 帰りは六甲山縦走路を西へ向かう。西宮の街が時々空いた林の向こうに見える。谷間では全く陽に刺されることがなかった身には時々当たる陽に圧力を感じる。譲葉山の脇を通り、岩原山への分岐で岩原山山頂への路を取る。分岐では右側にもう一本、岩原山の山腹を巻く路もある。

 最後の登りを終えると、石を積んで山名を記した標柱が立つ岩原山山頂へ着く。標高573m、宝塚市の最高峰だ。今日の最高地点だ。

 ここから北へと下り路を取る。すいすい下ると、左に下に蓬莱峡の白いザレの壁が見えてきた。11月12日に下見した時にはなかった景色だ。GPSを見てみる。予定していた赤子谷西尾根への分岐の470mの小ピークを北へ300mも通り過ぎている。その小ピークで西尾根へは右に90度曲がらなくてはならなかったのに、注意不足で真っ直ぐ通り過ぎてナガモッコク尾根に入ってしまったのだ。「ボーっと歩いてんじゃねーよ!」とチコちゃんに叱られそうだ。

 さしたる距離ではないが、特に西尾根尾根にこだわることもないと真っ直ぐ下ることとした。路はしっかりしているが、最後の標高差100mの下りは強烈で40度もの下りが2個所ある。降りたところは、しるべ岩バス停から座頭谷に入る路だった。
 蓬莱山荘、橋を渡り、県道51号(生瀬―有馬道)へ出て20分ばかり歩いて赤子谷入口へ戻り、生瀬水路道入口のベンチで一服してから、また水路道を歩いて生瀬駅に戻り、解散した。

 
岩原山山頂    ナガモッコク尾根最後の急傾斜を下る
 
座頭谷入口、蓬莱山荘の脇にへ着く    



 帰路の470mピークから赤子谷入口までの時間は西尾根経由は1時間、そしてナガモッコク尾根~県道51号経由もまた1時間で同じ。西尾根下部は痩せ尾根かつ結構な急傾斜だが車が飛ばす県道を通らなくていいのは西尾根の利点と言える。

一日中快晴で、滝とゴルジュの優れた景観を楽しみ、スリルも疲れもほどほどと気持ちよい山行だった。 (文 清水)


参加者:会員6名(清水、梅川、白柳、橋爪、南井、村上)


コースタイム

川西池田駅 8:57 行動時間 6:05
生瀬駅(60m) 9:07 歩行時間 4:35
水路道 休憩時間 1:30
赤子谷入口(80m) 9:40/9:45
ゲート(120m) 9:50 GPS Geographica
西宝橋 9:55 測定点数 282
右俣、左俣分岐ケルン(150m) 10:00 歩行距離 9:29km
赤子滝(200m) 10:15/10:20 累積登高 610m
滝(220m) 右側岩壁落差30m細い 10:25 累積下降 610m
ゴルジュ(220-245m) 10:30/10:40
滝(250m)落差20m 10:45
滝(280m)落差20m 10:55
送電線鉄塔(470m) 11:40/13:00
縦走路(470m) 13:00
赤子谷分岐(490m) 13:10
岩原山分岐 13:20
岩原山(573m) 13:30/13:35
470mピーク 赤子谷西尾根、ナガモッコク尾根分岐 13:45
ナガモッコク尾根 14:10
座頭谷路 14:20
しるべ岩バス停(120m) 14:20
赤子谷入口、水路道、芝生(80m) 14:45
生瀬駅(60m) 15:15/15:17
川西池田駅 15:27


六甲山 赤子谷山行トラックマップ 

                              


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